日本独自で有人宇宙飛行を行うのはまだまだ先の話だけど、国際宇宙ステーションにはすでに日本の実験棟がある。
国際宇宙ステーションは、16カ国が協力して作っている宇宙ステーションで、完成するとサッカー場ぐらいの面積になる。すでに3人の宇宙飛行士がそこで生活していて、去年の10月に若田さんがロボットアームの操縦をして組み立てていたのも、その宇宙ステーションの一部。
今までの日本人宇宙飛行士は、スペースシャトルを操縦するための訓練を受けなければ行けなかったので、当然アメリカで訓練をしていた。ところがこれからは、宇宙ステーションで実験をするための訓練になるので、日本の筑波で訓練を受けることになる。
よく勘違いされるけれど、今、宇宙飛行士の訓練では、G(加速度)に耐える訓練はほとんど必要ない。スペースシャトルの打ち上げ時にかかるGは最大3G。遊園地にある、もの凄い勢いで垂直に上がるタイプの乗り物には、4Gを売り物にしているヤツがあるくらい。だからジェットコースターに乗れる程度に健康な人間であれば、スペースシャトルのGには十分耐えられる。
無重力の訓練というのも、特に必要はない。宇宙に出て無重力状態になると、2人に1人は「宇宙酔い」と言われる、乗り物酔いと似たような状況になるけど、原因がハッキリ分かっていない上に、2〜3日もすれば必ず治る。喩えて言うなら、海外旅行に行ったら最初の1〜2日は調子が悪い、というのと一緒。だから別に訓練をする必要はない。
映画「ライトスタッフ」や「スペースカウボーイ」でも、その手の訓練をしていたけど、実はNASAにもそんな訓練施設はなくなっている。ただ、アレをやると分かりやすいから、映画の中で描かれているだけ。
国際宇宙ステーションは、夕方や明け方の空に、非常に明るい星のように見える。高度400kmなので、条件がうまく合わないと見えないけど、5分くらい掛けて夜空をスーッと横切る。全天でも3番目くらいに明るいので、都心でも十分見れる。NASDAのホームページにその位置を表示しているので、ぜひ見て欲しい。