SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2001年1月6日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「新世紀ベストコニサー」

 改めまして、新年あけましておめでとうございます。本年も、いえ今世紀も、このAVANTIを宜しくお願い致します。
 今日も当店には、大勢のお客様がいらっしゃっています。向こうのカウンター席には、あの榎本加奈子さん。奥の丸テーブル席には、下北沢「ラ・ベファーナ」のシェフ、アンジェロ・コッツォリーニさん。その隣の席にいらっしゃるのは、経済アナリストの田中勝博さんですね。
 有名な方や市井の方、それから外国の方と、この店にはいろんな方がいらっしゃいますが、ここで働いていて一番楽しいのは、その皆さんのお話に耳を傾けることなんです。映画、音楽、政治、科学、珍談奇談に、怪しげな噂話。本当にいろんな話を聞くことが出来ます。
 常連のお客様の間では、そんな面白い話をして下さる方々を、敬意を込めて「コニサー」と呼んでいるとか。なんでもフランス語で「目利き、玄人」という意味らしいんですが。
 よろしかったら、私と一緒に「コニサー」のお話に聞き耳を立ててみませんか?




  • アンジェロ・コッツォリーニさん
     (下北沢『ラ・ベファーナ』シェフ)の

    「イタリアのお正月」の話

     イタリアのお正月は、とにかくスゴイ。
     僕は94年の9月に日本人の奥さんと結婚したんだけど、イタリアに1年だけ住むことになり、95年の正月はフィレンツェ郊外の小さな街で迎える事になった。そして12月31日。日本から友達が来るということで、奥さんがフィレンツェまで迎えに行った。そうしたらその友達が一つ前の駅で降りてしまったらしく、それ以外にもなんだかんだあって、帰りが遅くなってしまった。11時になっても戻らなくて、家で待っていた僕は、気が気じゃなかった。
     というのは、大晦日の夜11時半を過ぎると、イタリアの道は大変なことになるから。まず、その時間になると、イタリア中の家の窓から通りに向かって花火がバンバン打ち上げられる。そして、窓からお皿からテレビから、いろんな物が放り出される。さらに、南イタリアと言えばマフィアで有名な地域。花火の音に紛れて暗殺を企てるヤツもいるものだから、新年のニュース番組は「事故で死んだ」とか「暗殺された」なんてニュースが必ず流れる。
     幸い、奥さんはギリギリで戻ってきて、ガレージを締めた瞬間に外から花火の音が聞こえてきたけど、心の底からホッとした。ま、イタリアに限らず、スペインの牛追い祭りとか諏訪の御柱とか、そういうバカ騒ぎはなかなか止められないものだけど。
     もう一つ、イタリアのお正月と言えば、男でも女でも、若い人がパーティーで下着を見せるという習慣がある。理由はよく分からないけど、赤が縁起が良いらしく、お互いに気に入った人同士で赤いパンツとか赤いブラジャーを見せあう。だからお店でも、年末になると赤い下着を必ず売っている。

    【Hot Link !!】

  • ピッツェリアラ・ベファーナ(「Yahoo!グルメ」)
  • IL Mio Viaggio in Italia 1992(「I'Cirou TAKAO ホームページ」内・旅行記)
  • イタリアの王道を行く(「たびのページ」内・旅行記)
  • イタリアのクリスマス・年越し(「Ryouhei's Homepage」内・旅行記)



  • 榎本加奈子さん(タレント)の

    「温泉」の話

     ずーっと昔から、旅行が大好き。冬は温泉、夏は海外。この季節なら、雪見温泉なんか、もう最高。お部屋でご飯を食べるときも、ワインに雪を入れちゃったり、露天風呂に飲み物を持っていって、雪を入れながら飲んだり。もうすぐ、また温泉に行くことが決まっているんだけど、もう楽しみで楽しみで…
     あと、温泉で何が好きかって、温泉のお湯を飲むのが好き。ちょっと酸味があったり、鉄分があったり、素っ裸で首にタオルを掛けて、効能を読みながら温泉のお湯を飲む。だから白骨温泉に行ったときは、「温泉粥」が嬉しかった。温泉のお湯で作ったお粥なので、酸味があって臭いんだけど、それがすごく美味しくて。温泉に行く前は、ガイドブックで必ず飲めるかどうかチェックするんだけど、飲めないって書いてあっても、つい飲んでしまう。それくらい温泉のお湯を飲むのが好き。
     透明な普通の温泉よりは、白濁した肌に良さそうな温泉の方が好き。将来は、温泉に入っていればお金がもらえるような仕事に就けたら、というのが夢。そしてその温泉のお湯を飲んで、その味をレポートする。「ここのお湯を飲んだら、ホントにお腹を壊しました」とか。

    【Hot Link !!】

  • KANAKO(公式サイト)
  • 白骨温泉公式ホームページ



  • 悠玄亭玉八さん(幇間)の

    「獅子舞」の話

     おめでとうございます……って言っても、僕が呼ばれるのは必ず「おめでたい」席なので、年がら年中そう言っているんだけど。
     お正月と言えば、僕たち幇間は獅子舞をやるのが花柳界の習わし。習わしと言うよりは、縁起物なので、お正月のお座敷なら「獅子舞を呼ぼうか」となる。お得意さんのところへは、押し掛けていってやるくらい。ウチの師匠なんかが、お座敷で獅子舞をやるために柳橋の通りを歩いていると、途中で「ちょっとウチでやってくれ」と連れ込まれてしまって、目的地まで辿り着けないほど。幇間にとって、他の芸事はさておき、獅子舞だけは必修の芸。
     昔は、獅子舞が家に押し掛けてきて、一家揃って家の前で見たものだけど、今では花柳界くらいでしかなかなか見掛けない。でも、お座敷でやる獅子舞は、お酒を飲まなくちゃならないのが大変。獅子の口から杯を入れて、中の人が飲むんだけど、疲れてくると口から手の方を出しちゃったりして。それが1軒だけじゃなくて、何軒も回らなきゃいけないから、最後の方はフラフラ。お正月はいつも大変。

    【Hot Link !!】

  • 江戸太神楽鏡味小仙社中オフィシャルホームページ(獅子舞など)
  • 中国獅子舞



  • 萩原健太さん(音楽評論家)の

    「リマスター」の話

     最近、ビーチボーイズとかビートルズとかの「リマスター」CDが非常に多い。
     デジタルリマスターは16ビットから24ビットに進化して、音が本当に良くなった。だから、初めて聞く人にはスゴク良いんじゃないかと思う。ドラムなんか、これまでは音圧しか感じられなかったのが、革の上の空気が震えている感じまで聞こえてくる。
     ただ、僕が70年代に聞いていたバンドはそうじゃなかったという思いが僕の中のどこかにあるので、アナログ盤の方がしっくりくる。物理的に音が良くなることが音楽にとって良いことなのかどうか、という根元的な問題なんだけど。
     でも、24ビットでリマスターされたビーチボーイズなんかは、僕が聞いてもすごく良い。多分、「声」とか「ハーモニー」には合っているのでは。一方で、ビートルズなんかだと、この間の27曲入ったヤツでも、つい「オレのビートルズはこうじゃなかった、ビートルズは右と左に歌と演奏がわかれているもんだ」と思ってしまう。
     それから、リマスターでノイズを削るのも善し悪しだと思う。ノイズを削るということは、どこかの周波数を削るということ。むしろ、ノイズも含めて、昔のアナログ盤の感触を、デジタル技術で再現して欲しい。
     ノイズを気にしてフェードアウトが早くなっていたり、頭も音が出る直前までカットしているのも、しっくりこない原因の一つだと思う。例えば、レコーディングの時に「ワン、ツー、(スリー、フォー)」とカウントする。その無言でカウントした「フォー」のところもレコードに収められていたので、演奏者が演奏に入る直前に息を飲む雰囲気も、アナログ盤からは伝わってきた。ところがデジタルリマスターでは、その部分がカットされてしまう。音を音楽として見ていなくて、音質としてしか見ていないのが残念。
     新しい今の音楽は、最初からノイズがない状態で録音されているからそれでも良いんだけど、昔のリマスターなら、ノイズも含めて音楽だったんだという事を考えて作って欲しい。

    【Hot Link !!】

  • Kenta's(公式サイト)
  • リマスター盤のくらべっこ(「公爵の館」内)
  • ビートルズ、ニューアルバム発売
    (「明治大学ビートルズ探偵団「ストロベリーフィールズ」HP」内)



  • 田中勝博さん(経済アナリスト)の

    「株価の予測」の話

     明日の株価は分かる。1週間後の株価も分かる。ところが、1年後、3年後の株価は分からない。
     短期の未来を予測する方法には、2つのやり方がある。一般的なのは「かき集め法(積み上げ法)」。これは「景気に関する経済指標が良かった」「外国人投資家が日本の株式を買っていた」など、目の前にある材料を積み上げて、将来のことを考える。もう一つが「逆算法」。こちらは直感的な閃きで「上がる」と感じたら、それを裏付ける材料があるかないかを検証する。
     逆算法で考えるときに重要なのは、閃いたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、ちゃんと検証すること。そうすれば、積み上げ法よりも正確な予測ができる。というのは、積み上げ法では、先入観が働いて、当たり前の結果しか予想できないから。ところが、現実は必ずしも今までの経験則通りに動くとは限らないし、みんなと同じ予測しかしないのでは有利な立場に立てない。だから閃きが必要になる。
     一方、長期の予測に関しては、不確定要素が多すぎるので、ハッキリ言って予測不能。1年後の今日、どんな事件が起こるかなんて、閃きとかで分かる事じゃない。
     そういうワケで、株価の短期予測は可能だけど、長期の予測は不可能。人間の第六感という能力は、馬鹿にしたものではない。ただ、それに頼るときは、それを裏付ける証拠を用意すべき。
     ちなみに、今年の1月の株価は、今のところ上がるだろうと思っている。これが将来、1万9500円を超えるようになれば、世の中の風景が変わるのだけど…

    【Hot Link !!】

  • 株式会社フィスコ
  • Yahoo! ファイナンス
  • 「かぶこーネット」 ★ 株式投資向上委員会





    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    13'27" Botch-A-Me Rosemary Clooney CBS 32DP-643
    21'15" Cuttin' Capers Doris Day Columbia 477593 2
    26'19" Day-In-Day-Out Nat King Cole Capitol CDP796791 2
    36'12" The Weight The Band Capitol TOCP-65576
    46'03" Pennies From Heaven Gordon MacRae Capitol CDP7243 8 31775 23

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