SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2000年12月16日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「パーティー」

 さっきから、ジェイクの様子がおかしいんですよ。「隣の家に囲いができたってね、へ〜」なんてカビの生えたギャグを言ったかと思えば、「そいつがいい そいつがイイや 決まりだね」なんて、俳句とも川柳ともつかないような事を言い出すし……
 まぁ、事情は分かっているんです。実は今日、お店を閉めた後に、従業員一同でパーティーというか、忘年会をやるんですよ。その時に、みんなが一人一人前へ出て、今年1年を振り返る、というテーマでスピーチをする事になっているんです。それで、人前で喋るのが苦手なジェイクが、何かウケることをしなきゃと、頑張っているみたいなんですけど……
 私ですか? 私はとっておきのパーティージョークがあるんですよ。向こうの丸テーブル席にいらっしゃる阿刀田さんに教えていただいたんですが、お聞きになりますか? え? 本人から直接聞くから要らない? それはそうですね。




  • ケント・ギルバートさん(弁護士)の

    「ホームパーティー」の話

     クリスマスはさすがにアメリカに帰って、23日に大家族40人が集まるパーティーがある。その時だけは帰らないと、離婚されるかも。
     ウチの女房が、とにかくパーティーの仕切りが得意で、普段は日本に居るんだけど、もうパーティーの準備のためにアメリカに帰っちゃった。1ヶ月掛けて飾り付けして、3日前からテーブルのセッティング。もう当日には、バッチリ準備が整っているはず。
     今の家は広いので、40人のパーティーでも大丈夫。一番上の子供が結婚したときに、披露宴も余裕で出来てしまったほど広い。その家ができてから、クリスマスには大家族パーティーを開くのが習慣になった。
     女房は一人っ子だけど、僕は6人兄弟なので、甥とか姪とか従兄弟とかみんな集まって、ご飯を食べたりプレゼントを交換したり。あまりに人数が多いので、「誰が誰に対してプレゼントを贈るか」があらかじめ決められている。僕は日本にいるから「プレイステーション2を見つけてきてくれ」なんて言われて困っている。
     アメリカでは、イブには家族で集まるんだけど、その前に「会社のクリスマスパーティー」「友達同士のパーティー」「教会のパーティー」と、日本の忘年会と同じでたくさんのパーティーがあるので、けっこう忙しい。しかも年度末が重なっているから大変。
     実は女房がパーティーの仕切りが上手いのは、僕が彼女との結婚を決めた理由の一つ。というのは、僕は世界最大の法律事務所に入ろうと思っていたから。法律事務所では接待が多く、アメリカで接待と言えばホームパーティーの事。だから、そこの面接では奥さんも見る。僕がその法律事務所に入れたのは、女房のおかげかもしれない。

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  • ケントギルバート KENT GILBERT(講演会資料・プロフィールなど)



  • 奥野令映子さん(レイア)の

    「ブランド・パーティー」の話

     ウチはブランドのPRなどをする会社。例えば新作発表のパーティーを担当したりする。この間も、とあるフランスの化粧品の新作発表会で、各雑誌の編集長クラスの方を24名、フランスまでお連れしてパーティーをした。
     そういう仕事をしていると、完全に裏方の仕事なので、たまに自分がパーティーに出席する方の立場になっても、いろんな事が分かってしまって楽しめなくなる。
     最近、日本では「セレブ」と言うのだけど、「お願いしてパーティーへ来ていただく」方々がいらっしゃって、その顔ぶれでパーティーの格が決まる、みたいな部分がある。ところが、セレブの方々もそれを十分に意識していて、招待状を送ると「他に誰が来るの?」と聞いたり、中には「彼女がいらっしゃるなら行きません」とハッキリ言う人もいる。
     逆に、「あの方がいらっしゃるなら、ワタシも行かないわけにはいかないわ」という方もいる。下手をすると、呼んでない人まで来てしまうこともある。
     パリでやったパーティーでも、とある雑誌の編集長が「私の席がないの」とウロウロしていた。そんなハズはない、と思って見ると、その人の席に呼んでない人が座っていた。その人はパリ在住のジャーナリストで、パーティーの噂を聞きつけて、どうしても行かなくちゃと思ったらしい。しかも、ちゃっかり有名な編集長の隣りに座ってるし。その人にとっては、そのパーティーに出席することがある種のステータスで、そこで雑誌の編集長に売り込みをしたかったみたい。
     この話を日本に帰ってきて、いろんなプレス関係者に話したら、「あるある」ってみんな言っていた。どうやら日本でも珍しくないらしい。





  • 清水彰子さん(ジャンロバートパワーズスクール)の

    「パーティーの心得」の話

     パーティーに出席するにあたって一番重要なことは、自分を含めてみんなでパーティーを楽しむこと。どんなに美しくても、どんなにマナーがちゃんとしていても、「壁の花」ではダメ。知らない人でも積極的にコミュニケーションをもってエンジョイする。ところが、これが日本人の一番苦手なことだったりする。
     日本人がパーティーに出席すると、知っている人同士で固まってしまい、そのグループの中だけで最後まで盛り上がってしまうケースが多い。せっかくいろんなジャンルの人が集まっているのだから、いろんな人と楽しく会話をするのが、何よりも大事な心構え。
     特に、男性陣には頑張って欲しい。日本人の男性にはシャイな方が多くて、結婚式などで隣の席になっても、男性の方から声を掛けてもらえることはあまりない。仕方がないので、私の方から「はじめまして。今日はご一緒させていただきます。私は○○をしている者で…」と話し掛けると、「し、失礼しました、私は…」なんて話が始まるんだけど、本来は男性の方から話し掛けるのがマナー。
     "Nice to meet you." という感じで、「お目にかかれて嬉しいです」と気軽に気軽に話し掛けて欲しい。

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  • ジョンロバートパワーズスクール東京校
  • PARTYしましょ!(パーティーのミニ知識など)



  • アンジェロ・コッツォリーニさん
     (下北沢「ラ・ベファーナ」)の

    「イタリアの結婚記念パーティー」の話

     イタリアでは、男友達が結婚する直前に、「スカポリ・アモリア」と言って、「独身者(スカポリ)vs既婚者(アモリア)」のサッカーの試合をやる。当然、独身のヤツらの方が若くて、既婚者にはいい歳の人間が多いので、独身チームが勝つんだけど。その年に結婚するヤツが多かったりして、たまに既婚者チームが強いこともある。
     その試合の後で、みんなで食事に行くんだけど、この席では主役の「結婚するヤツ」は、可哀相なくらい大変。ヌードになるヤツはいるわ、殴るヤツはいるわ。一応、親愛の気持ちの現れなんだけど……
     僕の時は、初夏だったので、レストランの庭でパーティーをした。ところが、その庭の2m向こうは湖になっていて、当然のごとく、次から次へとみんな飛び込んでいった。ずぶ濡れになって戻ってきたら、レストランの人が怒ったの何の。それで、会計を頼んだら、1万5〜6千円も高い金額を請求された。こっちも頭に来て、「迷惑かけたかもしれないけど、こういうのありかよ?」みたいな感じでケンカになりかけた。すると、店のオーナーが出てきて、まずスタッフを叱り、次に僕たちに向かって「もう2度と店に来るな」みたいなことを言った。そこで、「ハイハイ、もう2度と来ないからね〜」と腹の中で思った僕たちは、お店の人が見ていない隙にテーブルの上の物を全部湖に放り投げちゃった。本当に全部投げたから、お店の人が見ても「もう誰かが片付けたのかな」と勘違いするくらい。
     今でもその湖には、僕たちが投げた食器が、タイタニックみたいに沈んでいると思う。子供が大きくなったら、一緒に潜って発掘しようかな。

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  • Yahoo!グルメ - ピッツェリア ラ・ベファーナ



  • 阿刀田高さん(作家)の

    「パーティージョーク」の話

     この間、子供をそば屋に連れていったら、「お父さん、おそば屋さんには動物が3匹いるんだね」と言う。キツネとタヌキはすぐに分かったんだけど、あと何がいるかな?と思ったら、「大ザル」だって。
     大人は「大ザル」と書いてあっても「ざるそばの大きいヤツ」としか考えられないけど、子供は無邪気だから意外にスゴイことを考えている……なんて話は、初対面の人でも楽しめてしまう。
     こういう話は、欧米人がうまい。家庭の話だったり、身近な人の話だったりするけど、よく考えるとおそらく作り話。それを、あたかも本当にあったかのように話すのが、会話の技術だと思う。
     日本だとこういう話は、酒場におっちゃんがやってきて、「昨日おもしろい話を聞いたんだ」とか言って話し出す。途中でディテールを忘れたりしながら、つっかえつっかえ話し、最後には自分だけが嬉しそうにオチを言う。周りは、話がおもしろいというよりは、話している人のバカっぽさがおかしくて、クスクス笑っているんだけど、それはちょっと違う。
     「話して面白がらせる」というのは一種の芸で、良いテンポで話さなくてはいけないし、けっこう難しい。でも欧米人は、かなりの人がその芸をちゃんと身につけているので、そういう社会習慣があるのかもしれない。
     そういえば、パーティーでスピーチを頼まれて立った人が、こんなスピーチをしていた。「昔、ローマの闘牛場で、飢えたライオンが吠えているところに1人の男が投げ込まれた。ライオンはその男を食べようと思って近寄ったのだが、その男がライオンの耳元で一言囁くと、すごすごと下がってしまった。何と囁いたと思いますか?bbb『私を食べてもいいけれど、その後でスピーチをさせられますよ』」パーティーでおいしそうな料理を目の前にして、この話を聞くとかなり笑える。
     こういった話の面白さは、良く出来た短編小説と同じ。だからこの手の話がうまい国は、伝統的に短編小説の人気が高い。欧米だけじゃなくて、イスラムの方の「アラビアン・ナイト」もそう。

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  • 阿刀田高のミステリーゾーン(ファンサイト)
  • 今日の冗談
  • A Mine of Jokes(ジョークの宝庫)





    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    7'57" I've Got My Love To Keep Me Warm Ella Fitzgelard verve POCJ-2146
    16'53" Gotta Have Me Go With You Debbie Reynolds Dot Records MVCJ-19233
    28'04" Come By Sunday Diana Dors RHINO Rw 72239
    35'42" Are You Havin' Any Fun Count Bazie & Tony Bennett RHINO R2 72239
    45'44" That Funny Feeling Bobby Darin Capitol CDP 791625 2
    46'05" ソバカスのある少女 ティン・パン・アレー 日本クラウン CRCP-134
    50'41" ボン・トン・ルーレー ティン・パン Re-Wind RWCL-2009

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