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「冒険小説」
第2次世界大戦中、スコットランドからソ連のムルマンスクに向けて物資を運ぶ英国輸送船団と、その護衛にあたる「ユリシーズ号」。厳しい天候とドイツ軍の攻撃により、次第にその数を減らしていく船団。ユリシーズ号の船員たちは、ボロボロになりながらも、戦い続ける。そして…これが、冒険小説の中でも不朽の名作と言われる、アリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』である。北極海の荒々しさとは対照的に、静かに描かれる船員たちの姿。涙なしには読めない名作である。 今日のAVANTIのテーブル席では、その『ユリシーズ号』でも読み返してきたのか、冒険小説について熱く語っている人がいるようだ。その話し声に、ちょっと聞き耳を立ててみよう。 |
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冒険小説は17世紀のイギリスで生まれた。イギリスが世界の海を支配していた時代、いろんな航海士たちが世界の海へ乗り出していき、その中には、遭難したり無人島に漂流した人もいた。そこから生還した人たちの記録が多数出版され、かなりの人気を博していたらしい。例えば、有名な『ロビンソン・クルーソー』も、セルク・アークという船員の遭難実録を元に、その話を小説化したモノ。
初めてジェースム・ボンドが紹介された時、解説に「Thriller(スリラー)」と書かれていた。どうやら冒険小説というものは、「ゾクッとさせる物」という意味で、英米では「スリラー」と呼ばれているらしい。エラリー・クイーンやミス・マープルのような本格謎解き物もある一方で、アクション物が冒険小説、という位置付けになっている。「Adventure Fiction」という言葉が使われる時は、「三銃士」みたいな昔の小説を指す事が多いみたい。
「ホワイトアウト」の原作は、600頁もある。これをそのまま映画にすると、約4時間。それを2時間に収めなくてはならなかった。
『冒険スパイ小説ハンドブック』でやった読者の人気投票では、ジャック・ヒギンズの『鷲は舞い降りた』が1位だった。これは典型的な冒険小説で、普通ならイギリス側を主人公にするところを、ドイツ側を主人公にした点がちょっと変わっている。チャーチル誘拐作戦で、主人公が騎士道的な活躍をするのだが、「ドイツだから敵」みたいな書き方をしていないのが良い。
私が子供の頃と言えば、昭和20〜30年代。もちろんパソコンもファミコンもないので、冒険と言えば「ターザンごっこ」だったし、もちろん冒険小説の「ターザン」も読んでいた。
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