岩崎恭子さん(競泳)の
「14歳の金メダル」の話
子供の時からずっと泳ぎ続けていたけど、水泳が面白いと思えたのは、最後の2年だけだった。バルセロナでメダルを獲ったときも、その意味が分かっていなくて、もう1回アトランタに挑戦したい、そう思った時に、少しずつ自分がやったことの凄さが分かるようになっていった。
あの時、「今まで生きてきた中で、一番幸せ」って言って、周りの人からいろいろ言われた。今にして思えば、普段の生活の中にも嬉しい事や幸せな事はたくさんあって、その中で「一番」って順番を付けるのは、おかしな話だと思う。それでも敢えて順番を付けるなら、14歳の私にとっては「一番」だった。
でも今はアレを通過点にして、前に進まなければ、と思っている。だからバルセロナからアトランタまでの4年間は、私を凄く成長させてくれたと思っているし、アトランタに出たという結果には、納得できている。だから泳ぎ終わった後は、重たい荷物を降ろしたような、ホッとした気持ちになった。
今回のシドニーでは、出場するみんなにメダルの可能性があると思う。それは世界ランキング1位の人でも、ランキングに入ってない人でも、出場する限りはチャンスがあると思うから。ランキングがどうこう言っても、それは僅か100分の1秒単位の違いでしかない。だから、たとえメダルが獲れなくても、選手が自分で何か得るものを残して帰ってきてくれれば良いと思う。
私がメダルを獲った時は、何かがおかしかった。不思議なほど気持ちよく泳げて、どれだけ泳いでも疲れない。泳ぐ前はキャップもかぶれないくらい緊張していたのに、水に入った途端、信じられないくらい調子が良いことに気が付いた。あの感覚は、今でも不思議。後にも先にも、あんな事はあの時だけ。逆にアトランタとの時は、泳いでいても辛くて苦しくて、注目を浴びながらメダルを獲る人は本当に凄い人なんだ、と実感した。
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朝日新聞・シドニー特集(水泳の日本代表選手一覧)
恭子ちゃんメモリー(ファンサイト)
Sydney Project(代表選手や日程など)
古賀稔彦さん(柔道)の
「メダルの重み」の話
アマチュアスポーツの世界において、オリンピックは最高の舞台。誰もがそこに立ちたいと思う。しかし、その舞台に立てるのは、たったの1人。だから代表に選ばれた選手には、その舞台で競技できる幸せを感じて欲しい。その上で、自分の目標に向かって、自分の持っているモノを全部出し切って、目標を達成して欲しい。
そういう気持ちは、その日にそう思えば出来るようなもんじゃない。普段から、自分は金メダルを獲るためにこのトレーニングをしているんだ、という自覚が必要。周りに人から「金メダルを獲れよ」と言われても、「自分の方が獲りたいと思っているんだ」と言い返せるくらいの気持ちを、普段から持っていなくては。
シドニーに臨む柔道の日本代表では、男子に関しては心配ない。アトランタや世界選手権を経験している選手が揃っているので、周りへの対応や自分のコントロールはしっかり出来るはず。女子は若手の選手が何人かいるので、普段の姿勢が問われることになるだろう。
僕の場合、バルセロナの時は怪我をしていたので、周りの雑音なんかよりも怪我の事が気になって、逆に集中できた面があった。でもソウルの時は、他の選手が次々に負けていたので、もの凄いプレッシャーを受けた。新聞は「日本の柔道は何をやっているんだ!」と書くし、「あの審判は日本に対して不公平だ」なんて噂も流れてくるし。試合から逃げ出したくなるくらい、緊張を通り越した恐怖を感じていた。
その結果は三回戦敗退。日本を出る前は、いろんな人がチヤホヤしてきたのに、手のひらを返すように、誰も寄ってこなくなった。新聞にもボロクソに書いてあるし、すごいショックで、人間不信になりかけた。「次は頑張って下さい」と言われても、その言葉を素直に聞けない自分がいた。今となっては、良い勉強になったと思うけど。
金と銀の違いは、天と地の差。金と銅なら、天と地獄。メダルが獲れなかった僕は、成仏できなかった幽霊のようなモノだった。
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朝日新聞・シドニー特集(柔道の日本代表選手一覧)
judoweb.net(シドニーの情報も)
Y. TANABE's HOMEPAGE(田辺陽子さんのサイト)
講道館
井上喜久子さん(馬場馬術)の
「馬場馬術の面白さ」の話
子供の頃から馬場馬術をやっているので、競技歴はもう60年を越えてしまった。馬場馬術は年齢制限も男女の区別も体重制限も何もないので、老若男女、誰でも楽しめるスポーツ。ちなみに、私が初めて競技に出たのは7つの時だった。
普通、馬術と言えば障害馬術を思い浮かべる人が多いけど、シドニーで行われる馬術には、馬場、障害、総合の3種類がある。障害はご存知の通り、いろんな障害を越える技術を競う競技。総合は馬場、障害、野外の3つを合わせた競技。そして私のやっている馬場馬術は、フィギュアスケートや体操の「規定」を馬でやると考えてもらえば良い。
60m×20mの四角い柵の中で、決められた運動をいかに正確に出来るかを競うのだが、例えば、歩き方一つを取ってみても、並足、早足、駆け足と基本が三種類あって、さらに、収縮された早足とか、ゆとりのある早足とか、それぞれにまた3つずつくらい種類がある。それを、一切声を出さずに、ムチも使わずに、自分の体だけで馬に伝える。だけど、その体が動かなければ動かないほど、良いとされる。
コブシだって、握ったままじゃ、馬に何も伝わらない。だけど、「静の中に動がある」と表現されるほど微妙に動かしただけでも、人の考えを馬に伝えることは出来る。指を動かしただけだって、馬は走り方を変えてくれる。
このスポーツは本当に面白い。だから今でも止められない。
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朝日新聞・シドニー特集(馬術の日本代表選手一覧)
おんまのおうち(馬術の紹介など)
The Horse Lover's Home Page(新馬の馬場馬調教の記録やコラム)
香西式子さん(射撃)の
「射撃の難しさ」の話
射撃には、大きく分けて飛んでるお皿を狙うクレー射撃と、固定された的を狙うライフル射撃の2つがある。そして、ライフル射撃の中に、銃身の長い、いわゆるライフルとピストルの競技がある。
的までの距離は、空気銃の場合で10m。意外と近いようだけど、的の中の10点の部分は1mmしかないので、かなり難しい。火薬の場合は50m先の1cmの先を狙う。縮尺の関係で、感覚的にはどちらも似たようなモノ。
撃つ回数は、空気銃で男子60発、女子40発。火薬なら男子120発、女子60発。だから男子の試合時間は、休憩も含めて4時間以上になる。ある意味、体力勝負という側面もある。夏場には、倒れる人も出るほど。
私が現役だった頃は、60発撃って580点くらいだった。全部真ん中で600点だから、ほとんど10点に当てている計算になる。当時、ミス・オリンピアと言われた人の世界記録が590点ぐらいだった。空気銃の方なら、399点、つまり1回だけ9点で、後は全部10点、という記録も出ている。
シドニーの日本代表では、福島さんはソウルの銀メダリストだし、稲田さんも世界選手権で銀か銅のメダルを獲っているので、期待しても良いと思う。福島さんとは、昔、一緒にトレーニングをしたり遠征に出掛けたことがあるんだけど、その集中力は本当に凄かった。その頃から、「メダルを獲る人って、こういう人なんだろうな」と思っていた。
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柳田 勝のホームページ(シドニーの日本代表選手)
「蔵」のライフル講座(初級者用)
金子達仁さん(スポーツジャーナリスト)の
「サッカー」の話
さっきまで古賀さんと話していて、勝つ人は勝つための条件を備えているんだ、と痛感した。
トルシエ監督はシドニーでメダルを獲るって言ってるみたいだし、一応、やる前から可能性がゼロとは言わない。でも、古賀さんの話を聞いていると、日本のサッカーには、まだ勝つための条件が備わっていないな、と思わざるを得ない。
一言で言えば、シドニーの最終予選が終わってから、今までに何試合をこなしてきたんですか、という事。外国へ行って、必死な相手を敵にして、どれだけ戦ってきたのか。
日本代表がモロッコで、フランス代表を相手にPKまで行った。じゃあ、2002年のW杯で、フランスと戦ったとして、フランスにリードされた時に、僕たちはモロッコで引き分けたんだから大丈夫だ、と思えるかと言えば、絶対にそんな事はない。なぜなら、日本の選手はモロッコでやった試合で、ゴールをしても喜ばないフランスの選手を見てしまっているから。これがパリで行われた試合なら、日本がリードした場面でフランスは本気になっただろうし、ゴールを決めたらガッツポーズも出ただろう。そういう本気の相手と戦った経験、そこから生まれる自信、それをつかむ努力を、サッカー日本代表はしてこなかった。
これは日本人だから出来ない、という話ではない。少なくとも、さっきまで話をしていた古賀選手をはじめとして、柔道では当たり前の話。
さらに、トルシエ監督にとっては不運だった事が一つある。彼がチームの中心として考えていたのは、マリノスとアントラーズ選手たち。ところがこの2チームが、ここへ来てJリーグでメタメタになってしまった。この点はバイオリズムの問題で、本当に不運だったとしか言いようがない。調子が上がってきたジュビロから服部選手を選んだら、彼は怪我をしてしまったし。
個々の選手の才能は素晴らしい。でも、その才能をチームとして機能させるためには、試合をこなし、経験を積むことが必要。その努力が、サッカー日本代表には足りない。そしてそれは、トルシエ監督の責任じゃない。完全に日本サッカー協会の責任。
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Official Site of the Sydney 2000 Olympic Games
朝日新聞シドニーオリンピック特集
Yahoo!スポーツ - シドニーオリンピック速報
日刊スポーツ・シドニー五輪
Mainichi INTERACTIVE シドニーへの道
放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 9'48" |
Pretty World |
Ono Lisa |
東芝EMI |
TOCT-24371 |
| 20'57" |
All Right, OK, You Win |
Joe Williams |
verve |
314 519 852-2 |
| 33'05" |
Ridin' High |
Kate Smith |
Curb |
D2-77475 |
| 41'32" |
Out Of Nowhere |
Thelma Gracen |
Mercury |
EJD-3069 |
| 49'41" |
Nice Work If You Can Get It |
Chris Conner |
MMG |
AMCY-1052 |
|