SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2000年8月12日の放送内容

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「田舎暮らし」

 ここAVANTIは、ある意味、東京の中でも最も都会的な場所と言えるだろう。訪れる客は皆、常連と呼ばれる人か、その連ればかり。それでも互いに微妙な距離を保ち、たとえ名前や仕事は知らなくても、顔と声、そしてこの店の常連であるという事だけは知っている。そんな奇妙な関係が生み出す緊張感と連帯感が、良くも悪くも都会的なのだ。
 しかし、いつもその都会的な緊張の中で暮らしていると、時に、田舎の開放的な空気に触れたくなってしまうもの。実際、かつてはAVANTIの常連だったが、今は都会の生活に飽いて、田舎暮らしを楽しんでいるという人もいる。
 田舎の暮らしも悪くないが、そんなに甘くもない、と彼らは声を揃える。今日は田舎暮らしの魅力と現実を語る彼らの話し声に、聞き耳を立てるとしよう。



  • 伊奈かっぺいさん(タレント)の

    「青森の暮らし」の話

     観光客が青森に来て、「空気がおいしいですね、水がおいしいですね」と散々誉めるんだけど、所詮はすぐに帰ってしまう。本当にそう思うんなら、ここに家を建てて住んでみろ!
     東京では雪が降るとスキーの手入れをするのかもしれないけど、青森ではコタツを押入から引っぱり出す。そういった生活に則した田舎というものを、もうちょっと知って欲しい。雑誌に出ているような、暖炉の前でロッキング・チェアに座り、ブランデー片手に…なんて生活が田舎の暮らしだと思ったら、大きな間違い。実際にそこで暮らしたら、そんなもんじゃない。東京で紹介されるのは、格好良い角度から撮った写真ばかり。その裏側は大変なんだという事を分かって欲しい。
     極端な話、青森と秋田の間にある白神山地が「世界遺産」に指定されたけど、あれは都会に住む学者が勝手に決めたこと。あそこに住んでいる人にしてみれば、そのお陰で、いつもタケノコを取りに行っていた所に入っちゃいけないと言われたワケで、はっきり言ってイイ迷惑。自分たちの住んでるところが進歩しちゃったから、進歩していないところを残して、たまに見に行こうなんて、虫が良すぎる。
     それでも僕が田舎に住み続けているのは、田舎には田舎の魅力があるから。あれは何年前だったか、5時頃に仕事が終わって外へ出たら、雪が降っていた。しかし遠くはまだ晴れていて、深々と降る雪の向こうに、夕焼けに染まった岩木山が見えた。青森に30年以上住んで、その美しい光景を見たのは初めてだったが、あの光景を都会から来た2泊3日の観光客ごときに見られてたまるかと思うと、もう少し田舎で暮らしてもいいかなと考えたりもする。

    【Hot Link !!】

  • めくるめく家(伊奈さんの公式HP)
  • 伊奈かっぺいりんご園
  • 青森ねぶたOFFICIAL SITE(今年度受賞作品など)



  • 玉村豊男さん(エッセイスト)の

    「軽井沢の暮らし」の話

     仕事の都合で、月に2〜3回、計1週間くらいは東京へ出てくるけど、基本的には長野の田舎で暮らしている。それくらいのペースが自分には一番合っているみたいで、田舎のきれいな空気ばかりというのも、僕の場合は体に悪いかも。
     元々、東京に住んでいたときも、夜は家で飲むタイプだったので、田舎の寂しさは苦にならない。僕と同じタイプなら田舎暮らしができるけど、夜な夜な外を出歩くタイプはツライかも知れない。せっかく周りに何もないところへ来たのに、「隣りに家がないから寂しい」と言う奴もいるし、ウチに泊まりに来て3日くらいすると、「飾りでいいから庭にネオンを付けてくれ」と言う奴もいる。そういう人には、田舎暮らしは向かない。
     最初に東京から引っ越して、田舎暮らしを始めたのは1983年。37歳の時だった。知り合いが軽井沢で喫茶店をやっていて、その離れを一夏借りて、翻訳の仕事をしたのだが、タダで貸してもらっていたので、お愛想で「こういう所もいいですね、僕も住みたいな」なんて言っていたら、秋に「土地が見つかったんだけど、見に来ない?」って言われてしまって。全然その気はなかったんだけど、義理で見に行ったら、妻がやけに気に入ってしまった。そんな成り行きだけで、東京を離れ、田舎で暮らすようになった。
     当時、まだ新幹線もなかったので、東京から軽井沢までは2時間ちょっと掛かった。速達も配達されなくて、夏はリゾートだけど冬は人口1万5千人のタダの田舎町。でも、僕が生まれた昭和20年頃の荻窪も、空き地があったり小川が流れていたり、それなりに自然が残されていたので、軽井沢での生活は、ちょっと懐かしい感じで自然に馴染めた。
     引っ越した次の日の朝、鳩時計の声で目を覚まして、「鳩時計なんて持っていたかな?」と思ったら、本物のカッコウが鳴く声だったのには驚いた。僕は特に田舎志向じゃなかったけど、空気の良さとか、窓から見える緑とか、そういう快適さは確かにあると思う。

    【Hot Link !!】

  • おいしい読書(玉村さんの紹介や、おすすめレシピなど)
  • 軽井沢的「新・森の生活」(ログハウスでの生活日記など)
  • KARUIZAWA Web(軽井沢生活情報など)



  • 玉村豊男さん(エッセイスト)の

    「東部町の暮らし」の話

     軽井沢に住んでる内に、畑仕事がしたくなった。それで、2年もかけて土地を探した。2年もかかったのは、いろんな条件を付けたから。まず、眺めが良い所というのが条件で、さらに周りに人が住んでいない所、という土地を探した。
     ところが、日本というのはどこにでも人が住んでいるもので、村とか集落を通り過ぎて山の方へ上がっていくと、その頂上の裏側にはもう人が住んでいる。安い土地が見つかっても、北側の杉林だったり、水道を引けなかったりして、住めるところには人は住んでいる、と感じた。
     そんなこんなで、毎週末、車に乗っていろんな所を見て回っていると、ある時、東部町という所の町役場で、「ここは住めないんだけど、眺めだけは良いから、見に行こうか」と、ある土地を紹介された。そこは本当に素晴らしい眺めで、一目で気に入ってしまったのだが、残念ながら水道が引けない。地質的に井戸を掘れば水は出そうなんだけど、本当に出るかどうかは掘ってみるまで分からない。しかも、井戸を掘るのに700万円くらい掛かり、さらに、掘るんだったらその前に土地を買わなければならない。
     いろいろ問題はありつつも、「我々はここに住むべきだ」と信じて、その土地を買って井戸を掘った。幸い、100mちょっと掘って水が出たので、そこに引っ越して農場を作った。
     そんなわけで、今は農場を経営しているのだが、農場自体は赤字。獲れたものを市場に卸して、働いてくれている人たちの給料がなんとか出るくらい。でも僕の場合は、キュウリを作ったらキュウリの絵を描き、キュウリの原稿を書くことで収入を得ている。元々会社勤めをしていた人が、田舎暮らしに憧れて会社をやめるのは、ちょっとリスクが大きいかも知れない。

    【Hot Link !!】

  • 巨峰と雷電の東部町へようこそ(東部町商工会による紹介)
  • 東部町(東部町役場商工観光課による紹介)



  • 山村礼子さん(国際ラリーライダー)の

    「朝霧の暮らし」の話

     朝霧高原に住むようになって、早いものでもう5年が経つ。
     田舎の生活の朝は早い。ウチは富士山の西なので、ちょうど富士山から日が昇る時は日の出が遅くなるんだけど、それでも空が明るくなる前に目が覚める。最初にするのが犬の散歩。その後、仕事をするんだけど、お昼前には、原稿を書いたり人と会ったりという仕事は終わっている。だから午後はおまけの時間。庭いじりをしたりバイクの練習をしたり。そして夕方にはビールを飲んで、9時か10時には寝てしまう。
     でも、田舎暮らしは忙しい。暇だと思っている人も多いけど、やらなきゃいけないことがエンドレスに出てくる。というよりは、変えたくなるものが多すぎる。
     1年目は、ブランコを置いたり、モトクロスコースを造った。2年目は、ログハウスの廃材でお風呂を造った。モトクロスコースは3kmもあって、まめに草刈りをしなきゃならない。ストーブの薪も切らなきゃいけないし、最初の頃は薪割りだけで人生が終わるかと思った。
     最近は東京から遊びに来た人に割ってもらっているんだけど、50代以上の人はヤケに上手い。20代30代の人には教えてあげるんだけど、次の日は筋肉痛で使い物にならなくなる。そういえば、かつて薪割りを教えてあげた人が、今、朝霧に住んでいる。人生、何がきっかけで変わるか分からないもの。

    【Hot Link !!】

  • RE-ECO(山村さん公式HP パリ・ダカールラリーのレポートや朝霧日記など)
  • 朝霧高原もちや(観光案内)
  • 朝霧高原ふもとオートキャンプ場(観光案内)



  • 江原達怡さん(俳優)の

    「安曇野の暮らし」の話

     都会と違って、長野の安曇野に住んでいると、春夏秋冬、4つの季節をちゃんと感じることかできる。
     おもしろいのは、普通3月3日の雛祭りが、4月3日に行われること。それは、安曇野では3月にはまだ桃が咲かないから。安曇野では、梅も桜も同時に咲く。春、新芽が吹いて、田んぼに水が入ると、風がちょっと涼しくなる。それは目で見なくても、縁側で涼んでいるだけで感じることができる。
     夏は夏で、オオムラサキがたくさん飛んでいる。最初の内は、蝶のコレクターとして興奮していたけど、最近では家に舞い込んできても、「お前もバカだね、向こう行きな」と逃がしてやる余裕ができた。
     秋は、唐松が黄色くなって、風が吹いて舞い上がると、黄金の吹雪。そして冬には雪を被ったアルプスが見れる。
     でも、田舎にはヘビもいるし、ブヨもいるし、蛾もたくさんいる。「私達もこんな所に住みたい」なんて言う人には、とりあえずこう言って脅すことにしている。だって、隣りにあんまり人が来るのは嫌だから。
     僕の住んでいる池田町は、西日を浴びたアルプスの眺めが良いところで、今の時期なら6時半から7時くらい、アルプスに日が沈むと、サーッと涼しくなる。空がオレンジからグレーに変わっていく様子を見ながらビールを飲み、そのまま外で食べたり飲んだりしながら過ごす。この暮らしはたまらない。

    【Hot Link !!】

  • あづみ野インデックス(観光案内)
  • 今週のあづみ野(イベント、展覧会、コラム等)



  • 取手豪州さん(企画プロデューサー)と小谷亜希子さん
     (2000年サントリーモルツ生ビールキャンペーンガール)

    「来週の麻布十番祭り」の話

     君が「2000年サントリーモルツ生ビールキャンペーンガール」になったのは、僕のお陰だと言うことは知ってますね?(小谷さん:知りません)そこで、来週行われる麻布十番祭り、そのAVANTIの出店で、セクシー呼び込み、略してセクヨビをして欲しいんだよね。
     ただやれと言ってもダメでしょうから、こうしましょう。「海」をテーマにしりとりをして、もし君が負けたら、セクシー呼び込みをしてもらう。こういうルールにしましょう。(小谷さん:私が勝ったら?)何でもします。言いなりになります。朝から晩まで、すべてのお世話をしましょう。(小谷さん:いりません)
     じゃ、行きましょう!はじめは、「海水浴」!
     え〜と、「クジラ」。
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     よっしゃー!勝ったー!!というワケで、来週の土曜日はヨロシク!モルツのボディコン・ワンピの中でも、一番セクシーなヤツを選んで着てきてね。ちなみに、一番セクシーなヤツって、足はどれくらい出てるの?(小谷さん:…ほとんど)ほとんど…イイですねぇ。じゃ、それを着て、来週は呼び込みをして下さ〜い!

    【Hot Link !!】

  • 毎年恒例!麻布十番納涼祭り(当サイト内・お知らせ)




    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    6'58" Oh! What A Nite For Love Dorothy Collins CORAL MVCJ-19230
    16'22" Relax-Ay Voo Dean Martin Capitol CDP 7 90718 2
    25'15" Give Me The Simple Life Debbie Reynolds Dot Record MVCJ-19233
    31'15" Jump For Joy Chris Conner Atlantic AMCY-1077
    41'27" Maybe Sarah Voughan Mercury 826-454-2

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