SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2000年7月22日の放送内容

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「ザ・ドリフターズ トリビュート」

 1969年10月4日の第1回放送から1985年9月2日の最終回まで、実に16年間に渡って土曜の夜8時のお茶の間を爆笑させ続け、あまりの高視聴率ぶりに「お化け番組」と呼ばれたテレビ番組『8時だヨ!全員集合』。その笑いを作りだしたのは、言うまでもなく「ザ・ドリフターズ」であった。
 リーダーのいかりや長介を始めとして、高木ブー、仲本工事、加藤茶、荒井注という個性的なメンバーが繰り広げる爆笑コントは、子供たちの間で圧倒的な人気を誇った。荒井中の脱退後も、志村けんの加入により、さらに人気に拍車が掛かり、 「カトちゃんペッ!」「ちょっとだけよ」「カラスの勝手でしょ」など、番組の中から数多くの流行語を生み出していった。
 『8時だヨ!…』が人気だった当時は、PTAから「下品だ」という批判も多かったようだが、今やドリフで育った子供たちが親になる時代になり、改めてドリフの人気が再燃しつつあるそうだ。
 今日のAVANTIのカウンター席では、早い時間からそのいかりや長介さんが、グラス片手にドリフの思い出話をしている。この話だけは、絶対に聞き逃すわけにはいかないだろう…



  • いかりや長介さん(ドリフターズ)の

    「ドリフのルーツ」の話

     生まれ育ったのが、浅草の川一つ向こう。だから子供の頃から、志ん生師匠の落語もラジオや寄席で聞き慣れていた。面白いもので、近所の長屋連中のしゃべり方も、志ん生師匠の口調とまったく一緒だった。
     そして、吾妻橋を渡って浅草に行けば、そこは当時の芸能文化のメッカ。ロック座のあたりには映画館が軒を連ね、喜劇を上演している劇場がいくらでもあった。そんな環境で育ったので、幼い頃から「笑い」の世界には馴染みがあったんだと思う。
     そういえば、落語好きだったオヤジの影響もあるかも知れない。オヤジは築地の魚河岸で仕事をしていたので、昼には仕事が終わるし、日銭も持っている。それでよく寄席に行ってたみたいなんだけど、何回かに1回は一緒に連れていってくれた。寄席に行かないときは、ラジオで落語を聞きながら、「これは良い、こいつはダメだ」なんて通ぶった講釈を聞かされていた。
     ところが戦争が起こって静岡に疎開したら、「笑い」の世界から遠ざかってしまった。その替わりに身近になったのが、音楽だった。近所の工場に音楽サークルみたいものがあって、コンクールに出るからと、むりやり譜面を憶えさせられたり。そうこうしている内に、音楽のことを憶えていった。
     昔話で思いだしたけど、ドリフのコントは、必ず子供の頃の原体験が元になっている。長屋のお母ちゃんなんか、そのまんま。だからドリフの「学校コント」には、給食がない。子供の頃に給食を食べた経験がないので、そのパロディは作れなかった。

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  • いかりや長介さん(ドリフターズ)の

    「忘れられない思い出」の話

     私は、師匠に付いて「笑い」の事を習ったわけではないので、コメディアンと名乗ることはできないと思う。コメディアンならどんな相手、どんな状況でも笑いを取れなくてはいけないけど、私はドリフでしかやれる自信がない。
     「8時だヨ!全員集合」が始まった時、裏番組ではコント55号の「世界は笑う」も始まって、「ドッパチ(土曜8時)戦争」なんて言われた事もあった。だけど、やってる自分たちは、意外と裏番組は気にしていなかった。こっちは生放送で忙しかったし、局の人の都合で決まった放送枠なので、それこそ「オレのせいじゃねぇよ」って感じ。
     でも、「8時だヨ!…」で一つだけ、いまだに忘れられない思い出がある。ある時、私がずぶ濡れになるコントがあった。コントが終わると急いで裏の楽屋へ飛び込んで、新しい衣装に着替えていた。その間も舞台の方は進行していて、会場がドッと笑う声が楽屋にも響いていた。その時、ふと窓の外を見ると、その舞台の生放送を見ている茶の間が見えた。会場で笑い声が起こるのと同時に、その茶の間の人たちも笑っている。その事に気付いた瞬間、鳥肌が立った。
     それまでは「生放送」という意味が今一つ分からなくて、「とにかく会場でウケればいいだろう」くらいに考えていた。でも、その時に気が付いたのが、生放送をしているという事は、北海道から沖縄まで、日本全国が会場になっているというコトだった。
     そんな事があって、会場でウケたものはテレビでもウケているんだと、自分でも信じられるようになっていった。それは自信と言うほどではないけど、目安として確信できた。

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  • 伊藤蘭さん(女優)の

    「アイドルとお笑い」の話

     キャンディーズ時代に「8時だヨ!全員集合」などでコントをやっていた映像を、自分の子供に見せている。子供も気に入ってくれて、ビデオを巻き戻して何度も何度も見ているので、笑いのセンスがちょっと古い子供に育っているかも。
     当時の私は与えられたモノをこなしていただけだったけど、それでもコントは自分の中の何かを解放しなくては出来ない部分があった。ドリフターズの裏の緊張感というか、チャラチャラ笑いながらではあの舞台は出来ないという事を知っていたし、現場も生半可な気持ちでは通用しないという雰囲気を持っていた。生放送の「8時だヨ!…」では、特にそうだった。
     私達キャンディーズに対しても、「ココで間を外すとみんなムチャクチャになる」とシビアに要求された。だから現場ではいつも緊張していた。
     長さんに初めて会った時も、すごく怖いという印象が強かった。「8時だヨ!…」にレギュラーで入ることになって、最初の顔合わせの時に目を合わせてくれなくて。でも、しばらくしたら、みんな良い人だと分かってきて、中でも志村さんは積極的に私たちに話し掛けてくれた。志村さんもちょうど付き人だった頃で、居場所が私達に近かったからかも知れない。
     本当の事を言うと、「面白い女だと思われると、コントの仕事が多くなっちゃうから、普段はなるべく大人しくしてようね」って言ってたんだけど。

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  • すわしんじさん(コメディアン)の

    「ドリフターズの付き人」の話

     ドリフターズの付き人をやっていた頃、いかりやさんに笑いについて何か教えてもらったという事はない。笑いというのは教えてどうにか出来る事じゃない。一人一人のセンスだから、何年修行したらモノになるというものでもない。そういかりやさんは考えているみたいだった。だから僕らが入った時に言われたのも、「お前たちの一番大事な時期をドリフで過ごすんだから、止めろとは言わない。自分で考えて、居たいなら居ろ」と言うことだった。
     でも、ドリフターズのスケジュールは殺人的だった。土曜日に「8時だヨ!全員集合」が終わると、日・月・火と地方公演。これは「8時だヨ!…」が1時間なのに対して、2時間のパッケージ・ショー。水曜日に帰ってきたらCM撮りがあったりして、木曜日には次の公演地に移動。この生活が、僕が居た間だけでも10年以上続いた。だからドリフターズのメンバーは、家族と会うよりも僕たちスタッフと居る時間の方が全然長かった。
     僕たちがドリフターズのメンバーと一緒にいさせてもらって、一番勉強になったのは、笑いに対する姿勢だったと思う。叩き台となる台本をどう膨らませていくか。一つの笑いを取るために、どれだけ準備をしなければならないのか。ウケるという事に対して、ドリフターズのメンバーは本当に貪欲だった。
     そして、メンバー5人のセンスと個性。これは時代に関係なく面白いものだった。だからこれからも頑張って欲しいと思う。

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  • THE NEWSPAPER(諏訪さん所属)
  • 日本マイナー倶楽部「飛べ!孫悟空」(「テキスト王」内)



  • 小宮山雄飛さん(ホフディラン)の

    「ドリフターズのファン」の話

     大学時代に「ドリフ研究会」を作ってしまうほど、ドリフターズが好き。
     ドリフって、タレントというよりは「芸人」って言葉が似合うところがイイ。常におちゃらけているんじゃなくて、裏舞台では難しい顔をしてコントのことを考えていそうなあたりが、格好良いと思う。
     「8時だヨ!全員集合」は毎週見てたし、「ドリフ大爆笑」もほとんどビデオで撮っている。ウチにビデオが来てからは全部録画してたし、その前のヤツは高木ブーさんご本人から借りてダビングした。今でも毎日のように見ている。寝るときにビデオを掛けっぱなしにするんだけど、だいたい歌のコーナーになるあたりで、眠ってしまう。
     子供の頃は志村けんさんが好きだったんだけど、高校生ぐらいになったら長さんの凄さを感じるようになった。いかりや長介という大きなリーダーがいてこそ、それに反抗するようなメンバーたちのギャグが生きるんだと思う。そこで、ケンちゃんがリーダーになっちゃダメだと思う。ケンちゃんは下から上にいる長さんをつつく、そういう構図の方が面白いと思う。
     好きなコントは、「もしも威勢のいいお風呂屋さんがあったら」というコント。長さんをお湯の中に漬けたり、目に入るぐらいシャンプーを掛けたりして、みんなで長さんをいじめる。これが弱い人だとだたのイジメなんだけど、強いリーダーがいじめられるところに痛快さがある。

    【Hot Link !!】

  • computer(小宮山さんのサイト)
  • HOFF DYLAN(公式サイト)




    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    10'18" Papa Loves Mambo Nat King Cole Capitol CDP777 7 89545 21
    20'10" Make The Knife Rosemary Clooney BMG BVCJ-2030
    29'30" Dance Only With Me Peggy Lee Capitol 7243 8 56056 28
    37'08" Beem Caferina Valente BMG BVCJ-1009
    46'31" Somebody Loves You Deen Martin 東芝EMI TOCP-50457

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