「ベスト・コニサー
マルガリータ編」
この日、カウンターに座った早樹ちゃんは、珍しく「マルガリータ」を注文した。なんでも先々週、「頭をマルガリータ」という駄洒落を聞いてしまって以来、この名前が頭を離れないんだとか。
その駄洒落を言った張本人は、お詫びのつもりか、早樹ちゃんにこんな話を教えてあげた。
「マルガリータというカクテルを考案したのは、ロサンゼルスのジャン・デュレッサーというバーテンダーだと言われているのですが、このカクテルの名前には、ちょっとしたエピソードがありましてね。
マルガリータというのは、実はジャンの恋人の名前だったんだそうです。ただしその恋人は、このカクテルが有名になった頃には、もうすでに亡くなっていました。ジャンとマルガリータが2人で狩猟に出かけた時に、運悪く流れ弾が彼女に当たってしまったんです。そしてマルガリータは、愛するジャンの腕の中で帰らぬ人となってしまった。そんな悲しいエピソードが、このカクテルの名前には秘められているんです。
いや、本当はマルガリータという名前の由来については、もう一つの説があるのですが、そっちは単に『マルガリータという女性がいて、どんな酒を飲むにも塩をつまみに飲んでいた。その、塩を指でつまむ姿が気に入らなかった彼女の恋人が、こんな風にグラスの縁に塩の付いたカクテルを考えた』って話なんです。
ま、そんな話じゃつまらないので、私はもっぱら最初の説を指示してるんですが。」
こんな話を聞かされたら、マルガリータを飲みたくなるのが人情というもの。今日はマルガリータを飲みながら、隣から聞こえる話し声に聞き耳を立てるとしよう。
中井貴一さん(俳優)の
「成蹊高校テニス部」の話
成蹊のテニス部は、先輩後輩の序列も厳しくて、もろに体育会だった。よくテニスと言うと「紳士淑女のスポーツ」みたいなイメージがあるけど、体育会でやるテニスは格闘技。相手のいないところにボールを打つとか、相手を走り回らせ、疲れさせて勝つとか、汚くてもとにかく勝てばいい。それが体育会。勝てなきゃ「坊主」が待っているのもお約束だった。
高校3年の時、僕は成蹊高校テニス部の主将になったんだけど、ちょうどその時、十何年来テニス部の顧問を務めていた先生が、ある事件をきっかけにテニス部の顧問を辞めてしまった。だけどその背景には、僕らが先生に見捨てられたような部分もあったので、僕らは「絶対に先生を見返してやる!」と逆に練習に打ち込んだ。
その甲斐あって、僕らはインターハイ東京都大会の団体戦決勝まで駒を進めた。決勝の相手は早実。当時は柳川高校がインターハイで9連覇を続けていたのだが、「柳川を止めるのは早実しかいない」とまで言われていた強敵。それでも最初の試合、僕も出場したダブルスでは勝利を収めた。残るはシングルス2試合。そのどちらかに勝てば全国大会出場が決まる。
そして、僕がそのシングルスの一方の試合でベンチコーチをしていたら、後輩がそっと近づいてきて、「ウチの選手が1セットリードしてます」とささやいた。つまり、もう一方の試合はあと1セット取れば勝ち。もう、全国大会は目の前と言っていい状況になった。
でも、その知らせを聞いた瞬間、「ウチじゃ柳川に勝てないしなぁ…となると、柳川10連覇かぁ…ウチが早実に負けときゃ良かったって言われるんだろうなぁ…」なんて事を考えてしまったのが運の尽き。その後、早実に追い上げられ、結局は負けてしまった。悔しかったけど、今ではそれもいい想い出。
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成蹊学園
成蹊ネット倶楽部(成蹊関係者の交流の場)
Kiichi Nakai Fan's Unofficial WWW Site
大下容子さん(テレビ朝日アナウンサー)と
そのイトコの細川さんの
「結婚」の話
(大下さん)
去年の末くらいから、アナウンサーの結婚ラッシュが続いている。有名なところでは、イチロー選手と福島さんとか、石井投手と木佐さんとか。でも、これに関しては、私から一言、「お前らなにをやってるんだ!」と言わせて欲しい。
だって、私だってスポーツを担当していたのに〜! 私は選手たちと、本当に仕事のつきあいしかなかったのに! つきあってたけど別れた、じゃなくて、本当に仕事でしか接点がなかった。多分みんなは、インタビューなんかの後に「じゃあ、この後一緒に…」みたいな感じだったんだろうけど、私の場合はインタビューが終わると「お疲れさまでした!」 それが当然だと思っていたんだけど、そうじゃなかったみたい。それで、あっという間にこんな歳になってしまった。
(細川さん)
結婚と車と家は勢い。車なんて、買い時とか下取りの値段とか考え始めたら、買うに買えない。だから「いい車だな」と思ったら買わなきゃダメ。家だってそう。こっちの沿線の方がいいとか、会社で転勤になるかもしれないとか、考え始めたらキリがない。そして、それは結婚も同じ。
会社の後輩で30過ぎて独身の奴もいるけど、そういう奴には必ずこの「結婚と車と家は勢い」を教えている。そして、それでも勢いがなくて30も半ばまできた奴には「今が考え時だぞ、今が分岐点だぞ」と言っている。
(大下さん)
まったく同じ言葉を他の人に言われたことがある。でもそれは、3年以上前の話。もう分岐点は通り過ぎちゃったのかも……
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テレビ朝日アナウンサーズディレクトリー『Cue!?』 (大下さんのプロフィールやメッセージなど)
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若月万里子さん(岩波書店)の
「星の王子さま」の話
『星の王子さま』は、数ある岩波書店の書籍の中で、これまでに最も売れた、すなわち最も多くの人に読まれた本。その数、実に累計500万部。
1943年、つまり第二次世界大戦の真っ最中、最初の『星の王子さま』はアメリカで出版された。当時、作者のサン・テグジュペリは、戦争を避けてフランスからアメリカへ移住していた。そのため、執筆作業はアメリカで行われ、『星の王子さま』の初版も、アメリカでフランス語と英語、両方で出版された。
その後、戦争が終わると、フランスのガリマール書店という出版社が版権を買い取り、フランス語版を改めてフランスで出版した。このガリマール書店版をオリジナルとして、『星の王子さま』は世界100カ国以上の言葉に翻訳され、現在も世界中で多くの人々に読まれている。
ところがこのガリマール書店版、実はアメリカで出版された初版本を見た編集者が「色が淡すぎるし、線が弱すぎる」と判断して、勝手に挿し絵の線を太くしたり、色を鮮やかにしたり、ということを行ったらしい。
サン・テグジュペリは1944年に戦闘機で飛び立ち、そのまま行方不明になっている。つまり、戦後に行われた挿し絵の変更を、作者はまったく知らない。
そして西暦2000年の今年、サン・テグジュペリの生誕100年にあたって、「挿し絵を初版本通りに戻して欲しい」という要望が遺族からガリマール書店へ寄せられた。そしてガリマール書店は、初版本の挿し絵に戻した新判を出版すると同時に、世界中の出版社へ「この新判に挿し絵を合わせて欲しい」という要請を出した。
当然、岩波書店にもその要請はやってきて、慌てて新しい判を出すことになった。挿し絵自体は変わらないので注意して見ないと分からないかもしれないが、例えば王子さまのマントが、これまでは水色っぽかったのが緑っぽくなっていたり、この新しい判では色彩の微妙なところがずいぶん変わっている。
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岩波書店
岩波おはなしの本 星の王子さま(従来の挿し絵)
岩波おはなしの本 オリジナル版 星の王子さま (残念ながら挿し絵の紹介は無し 書籍コードなど)
星の王子さまミュージアム(箱根)
星の王子さま総覧(ファンサイト)
セイン・カミュさん(タレント)の
「日本人の英語」の話
『さんまのスーパーからくりTV』で「Funniest English」というコーナーに出演しているけど、日本人の英語は本当に酷い。
日本人が酷いと言うよりは、日本の英語教育が酷い。「I have a book.」なんて言わなくたって、そんなの見ればわかること。わざわざ言う必要はない。みんな受験のための英語になってしまって、文法にこだわりすぎている。
赤ちゃんに言葉を教える時は、文法なんか教えない。最初は「ママ」という言葉から始まって、まずは単語を聞き取って声にするのを覚えさせるところから始まる。大人に教える場合だってそれと同じで良いはず。その後で、覚えたボキャブラリーをどう使うかを学べば良い。
それから日本語のカタカナ表現も、日本人の英語が外人に通じない原因の一つ。アメリカで「ビール」って言ったって通じるはずがない。「ビア(Beer)」と言わなくちゃ。「コーヒー」なんて、聞くだけで鳥肌が立つ。正しくは「コフィ(Coffee)」。RとLの違いとか、BとVの違いとか、基本的に日本人が苦手な違いも、文部省がもうちょっとカタカナ表記の工夫を考えれば、全然違ってくると思う。「ヴ」でVの発音を表すように、Rの巻き舌の発音を表す記号があれば、かなり違うはず。
でも実は、僕自身は英語を教えるのが本当に下手。僕とつきあった女の子で、英語が上手くなった娘なんか一人もいない。なぜなら、僕が日本語を喋っちゃうから。
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Thane's Tree House(オフィシャル)
45才からの英会話 (「難しい?和製英語」など、楽しく英語を学ぶアドバイス)
片岡孝太郎さん(歌舞伎役者)の
「映画出演」の話
もう12年も前のことだけど、1度だけ映画に出演したことがある。それも洋画。しかも、監督はあのスピルバーグ。
事の始まりは、キャスティングの人に「1億円の仕事があるから、オーディション受けてみない?」って言われたことだった。それを聞いて、とりあえず1億円に目の眩んだ僕は、まるで宝くじにでも買うような気持ちで「とにかく名前は入れておいて」と答えた。そうしたらオーディションの途中でスピルバーグの作品だと気がついて、その時はもう、ビックリするやら感動するやら。
その映画の名前は『太陽の帝国』。僕がオーディションを受けた役は少年兵の一人で、主人公の友達という設定だった。最終的に零戦のパイロットになる役だったのだが、僕は飛行機が大好きだったので、絶対にその役をやりたいと思っていた。
そして迎えた最終オーディション。課題はスピルバーグの前でのカメラ・リハーサルだった。ところがスピルバーグは大の日本贔屓で、僕が歌舞伎の関係者だと知ると「何か見せてくれ」とせがまれた。そこで歌舞伎座で踊っていた踊りを見せたら、それが気に入られたのか、ついにオーディションに受かってしまった。こうして、僕はスピルバーグの映画に出演する事になった。
撮影はスペインのアンダルシア地方で行われた。その現場に行って驚いたのが、「今日はあそこを撮る」「今日はこっちを撮る」と、撮影の順序があちこちに飛ぶことだった。朝5時にホテルを出て、車で2時間走ってスタジオに入り、支度して待っていると、夕方4時くらいに「あ、今日は出番がありませんでした」と言われることもしょっちゅう。だから支度が出来たら、衣装を着たままスピルバーグの周りをウロチョロして、「お、孝太郎が来ているなら、そのシーン撮ろうか」と言われるように努力していた。
結局1億円は手に入らなかったけど、1億円がスピルバーグに化けたと思えば、まあ納得。
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太陽の帝国(「Erin's Movie Room」内の感想)
太陽の帝国(「パンちゃんワールド」内の批評)
放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'40" |
I'll Take Romance |
Matto Menro |
Capitol |
CDP7243 8 2939429 |
| 19'12" |
I May Be Wrong |
Doris Day |
Columbia |
475750 |
| 28'18" |
C'est Tres Joli |
Dorthy Collins |
CORAL |
MVCJ-19230 |
| 36'12" |
It's Too Good To Talk About Now |
Blossom Dearie |
verve |
POCJ-2653 |
| 47'40" |
I Wish You Love |
Nancy Wilson |
Capitol |
CDP7243 8 28515 23 |
|