SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2000年2月19日の放送内容

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト


「ベスト・コニサー」

 元麻布は仙台坂上の辺りは古くからの屋敷町。その閑静な住宅街の奥、細い路地をちょっと入ったところに、イタリアンレストラン "AVANTI" はひっそりと佇んでいる。わかりにくい場所にある上に、入り口もこの上なく地味。看板一つ出しているわけでもないので、誰もレストランとは気づかないだろう。
 そのせいか、この店を訪れる客のほとんどが常連と呼ばれる人ばかり。しかし長く店をやってきたお陰で、土曜日の夕方ともなると店は大勢の常連客で賑わっている。
 一口に常連客と言っても、有名人から普通の会社員までその立場は様々。しかし彼らに共通点があるとすれば、なにがしか一家言ある事と、人生を大いに楽しんでいる事だろうか。
 AVANTIではこのような人々を、敬意を込めて「コニサー」と呼んでいる。フランス語で「目利き・玄人」という意味の言葉だそうだ。(英語なら "Connoisseur" である。)
 それでは、今日もその「コニサー」たちの話に聞き耳を立ててみるとしよう。





  • 二見眞治さん(エニックス)の

    「ドラクエ発売延期の言い訳(3回目)」

     ドラゴンクエスト、また発売延期になってしまいました。このお店でも楽しみにしてくれている人は沢山いるのに、本当に申し訳ない。
     まぁ、ここ10年くらいで平均気温も3度くらい上がったらしいし、冬だろうが5月だろうが、あんまり変わらないんじゃ…え?だめ?
     作り始める前から大変なのは分かっていたし、ある時期、先が見えたと思ったこともあったんだけど、プログラムって本当に何が起こるか分からなくって。特にあのY2K問題。小渕さんが記者会見をしていた頃、初台一帯のシリコンバレーは大変なことになってたんです。エニックスはもとより、NTT本社電源が落ちるわ、オペラシティーの電気は消えるわ、大騒ぎだったんですから…あれ?聞いてない?
     さて、もうここまで来たら、みなさんが聞きたいのはシステムやモンスターの情報じゃなくて、具体的な発売日だと思うんです。ズバリ、「5月末までに」と言っておきましょう。え?絶対なのかって?いや……その……2000年とは……

    【Hot Link !!】

  • ENIX NEWS(エニックスHP内・ドラゴンクエストの最新情報など)
  • ゆうぼうのでたとこホームぺ-ジ(堀井雄二氏の個人サイト)
  • ドラゴンクエスト ユーザー(ファンサイト)
  • そこでドラクエのふりをする(ドラクエ4コマ漫画など)
  • ドラゴンクエストのアニメーションカーソル



  • 永作博美さん(女優)の

    「リゾートと読書」の話

     旅行に行くと、本を読む。最初からトランクの中に本をいっぱい詰め込んで行って、向こうに着いたらひたすら読書三昧。
     家で読めば良さそうなものなんだけど、狭い家で読むのと、グアムみたいなだだっ広い空間で読むのとは、上手く説明できないけど何かが違う。
     半年くらい前も、友達とサイパンに2泊3日で出掛けたけど、ついに最初から最後まで本を読み通しだった。一緒に行った友達は災難だったかも。しかも、その時読んでいたのは『永遠の子』という、かなり重い小説だった。昔は雰囲気に合わせて軽いものを選んでいたんだけど、最近はひたすら読みたい本だけを読んでいる。
     たぶん、私は短いお休みを少しでも有効に使いたいんだと思う。近場の南国には行きたい。でも、読みたい本もある。それで結局、どちらの希望もかなえようとして、こうなってしまった。

    【Hot Link !!】

  • 天童荒太“永遠の仔”の感想(「あきらの逃亡記録」(個人サイト)内)
  • 天童荒太の書庫(「旅歌的楽天生活」(個人サイト)内)
  • 永作ねぇさんのページ(ファンサイト)



  • 金子達仁さん(スポーツライター)の

    「サッカーと柔道と相撲」の話

     僕はサッカーの記事を書くのが本業なのだが、今、一番興味があるのは柔道と相撲。
     例えばサッカーの世界では、ブラジルがW杯の決勝で負けると腐ったトマトを投げつけられるという話が有名で、だからブラジルは厳しい、日本人にその真似はできない、と考えられている。でも実は、日本の柔道の選手は、ブラジルのサッカー選手とまったく同じ立場にいる。一番じゃなきゃ、金メダルじゃなきゃ意味がない。これは国民性の問題ではなく、勝つために絶対必要なメンタリティなんだ。柔道の世界チャンピオン達に取材して、そう痛感した。
     そして相撲に関しては、特に驚いたのが、横綱・貴乃花関。この人は一体どこまで追い込まれているのだろう、と話を聞いて震えてしまった。優勝したって3敗したら「だらしない」と言われてしまうというそのプレッシャーは、勝てばすべてが許されてしまう他のスポーツの厳しさの比ではない。そういうところで生きている人間の言葉というのは、重くて深い。
     この間も、マリノスの川口能活と中村俊輔、ヴェルディの小林慶行という若い選手3人を連れて、双子山部屋の稽古へ見学に行き、その後で横綱と一緒に食事をしたのだが、3人とも完全に気圧されていた。スポーツ選手なら誰もが感じることなのだが、自分を追い込まねばならないと思っても、つい妥協してしまう瞬間というのが誰にもある。だから、本当に追い込んでいる人間に出会うと、負けた、と感じるもの。川口は間違いなく日本のサッカー界で最も自分を追い込んでいる人間なのだが、その川口をもってしても、二子山部屋の若い衆に太刀打ちできない。だから自分ももっと頑張れるはず、と目を輝かせていた川口が印象的だった。

    【Hot Link !!】

  • 〜金子達仁のサッカーコラム〜 グリーンカード
  • 山下泰裕公式ホームページn
  • 田辺陽子のホームページ



  • 藤原清美さん(フィッシングライター)の

    「ハリバッド」の話

     去年の夏、アラスカのコディアック島という小さな島へ行って来た。
     ハリバッドというカレイやヒラメに似た魚を釣るのが目的だったのだが、向こうのオジサンに「何を釣りにきたんだね」と聞かれ「ハリバッド」と答えると、ビックリして笑われてしまった。実はこのハリバッド、大きいものになると300kgを超える魚。その大きさを喩えるにも、「納屋の扉」「シングルベッド」「ドア」「ダブルベッド」と言われるほど。でも、釣りを長年やって来たせいか大物志向が高じてしまい、どうしてもこの魚を釣ってみたかった。
     餌に使ったのは、鮭の頭を丸ごと。結局、75kgのハリバッドが釣れたのだが、暴れるとボートが沈むからと、ライフルで撃つなんて一幕もあった。
     南の海はコバルトブルーでいろんな魚がいるという良いイメージがある一方、北の海は暗くて荒れやすく魚が少ないと思われている。だけど釣りをやるなら、北の海も楽しい。南に負けないくらいたくさんの魚がいるし、何より釣りをする人が少ないので魚がスレていないが良い。

    【Hot Link !!】

  • アラスカフィッシング情報(「アングラーズ天国」内)



  • 野地秩嘉さん(作家)の

    「ウイスキー」の話

     アイル島に行ってきた。「響」というウイスキーを作ったサントリーのチーフブレンダー、稲富さんと一緒に、スコッチを作る現場を見学してきた。
     向こうで驚いたのが、なにかというとウイスキーをかけること。生ガキにウイスキーをかけたり、羊のステーキにウイスキーをかけたり。ハギスにもかけるし、香水がわりに耳の後ろにつける人もいた。
     これは稲富さんに聞いた話だが、そのウイスキー工場には「女王陛下の樽」という、女王陛下がその工場に来た記念の樽があるらしい。そしてサントリーがその工場を買収する際に佐治会長がその工場を訪れると、新しい樽をその女王陛下の樽の隣に持ってきて「これはミスター佐治の樽です」と言って歓迎してくれたんだとか。その事に感動した佐治会長はその工場の買収を決めた、という伝説もあるのだが、稲富さんはその「佐治会長の樽」を見たことがないらしい。どうやら佐治会長が帰ったら、とっととその樽を片付けてしまった、というのが事の顛末のようだ。「野地君、作家は皆、ウイスキー職人というと質実剛健の立派な人間に描くけど、そういうたくましくてずる賢いところもあるんだよ」とは稲富さんの弁。
     そういえば稲富さんはこんな事も言っていた。「『Angel's Share(天使の分け前)』なんて事を考えるから、コピーライターって奴は最低なんだ。ウイスキーは俺達が作ってるんだ。天使も神様も、1滴のウイスキーだって作っちゃいない。」

    【Hot Link !!】

  • (サントリーホームページ内)
  • 冬のスコットランド-ボウモアでの発見
    (「サントリー・ウイスキー博物館」内・女王陛下の樽の写真がある)



  • 小野リサさん(ボサノバシンガー)の

    「リオのカーニバル」の話

     今年のリオのカーニバルは3月第1週の週末から。  私はパレードには出たことはないけれど、子供の頃からカーニバルが大好きで、毎年ホールに踊りに行っていた。ホールにはオーケストラがいて、カーニバルの曲、ほとんどはマーチなんだけど、それを演奏している。そしてその曲に合わせて、仮装したみんなが踊る。名物と言われるほとんど裸の女性もいれば、中には女装している男の人もいたりして、とても楽しい。  一年の稼ぎをカーニバルに注ぎ込む人が多いとも言われるけど、衣装にお金を掛ける人は本当に多い。そしてみんなで集まってダンスの練習をすると、必ずお酒が入るので、そっちの出費もかなりのもの。  真夏に行われる祭りなので、基本的にはライトな食べ物が合う。でもあのエネルギーを考えると、ライトなものじゃとても保たない。だから食べるのは、ライトなお肉といったところ。  ブラジル人は根っから陽性というか、陰性なものを陽性に変えるテクニックが本当にうまい。それがラテンというものなのかも。ちなみに私は、ブラジルではかなり大人しい方でした。

    【Hot Link !!】

  • CASA de NINO(個人サイト・リオのカーニバルの写真など)
  • リオデジャネイロの歩き方(個人サイト)




    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    7'11" Warp Your Trouble In Dreamss Kay Starr BMG BVCJ-2033
    15'27" There'll Be Some Changers Made Peggy Lee Capitol 72435 21096 23
    26'56" Put On A Happy Face Blossom Dearie DAFFODIL CDL-57336
    36'41" Until June Christy Capitol 7243 498318 26
    42'40" You Do Something To Me Frank sinatra Capitol CDP7 46573 2
    49'22" Sp Damco Samba 小野リサ Live  

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