SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
1999年11月6日の放送内容

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト


「イタリア」

 「イタリア半島の北と南では、気候・風土はもとより、食べるもの、飲むもの、そして住む人々の性格さえ違っているといわれる。それぞれの土地に適したさまざまなブドウが栽培されているため、そのブドウから作られるワインもさまざまな種類に分かれる。たとえ同じ種類のブドウであったとしても、土や水や気候、作る人の違いによってワインの味は微妙に違ってくる。」

『基本 イタリア料理 -素材から
メニューづくりまで-
』より

林茂著・TBSブリタニカ
ISBN4-484-94224-0






  • 林茂さん(サントリー・ワイン事業部)の

    「イタリア・ワイン」の話

     フランスのワインは、ボルドーだとかブルゴーニュだとか、有名な産地が決まっている。それに対してイタリアでは、北から南まで1300kmある国土のほとんどの地域でワインを作っていて元々種類が多い上に、イタリア人の個人主義な性格もあって、非常にバラエティに富んだワインが作られている。生産量や輸出量も世界一だし、国民一人当たりの消費量も約60リットルと世界一。瓶詰め業者が5万軒あると言われているので、1つの業者が5種類のワインを出したと仮定すると、毎年25万種類のワインが生産されている計算になる。さらに年代物のワインも出てくるので、この種類の豊富さがイタリア・ワインの一番面白いところ。
     かつてイタリア・ワインは伝統を守ることに重きを置いていたが、最近はいろんな所から苗を持ってきたり、作り方を全く変えてみたり、様々な工夫を凝らすようになってきた。例えば、最近有名になった「ブルネーロ」などはその典型。  南イタリアのようにギリシアから伝わったブドウを作り続けている地域もあれば、ベネチアのちょっと北にはドイツ・オーストリアのワイン作りの影響を受けている地域もあるし、フランスの影響が強い地域もある。そういった、他に国にはあまり見られない時代背景の複雑さも、イタリア・ワインを複雑にしている要素の1つ。

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  • Suntory World Wine(林さんのインタビューなど)



  • 山本益博さん(料理評論家)の

    「イタリアのリゾート」の話

     イタリアの極めつけのリゾートの中でも忘れられないのが、サルデーニャ島の「コスタ・ズメラルダ」。これは「エメラルド海岸」という意味で、その海の蒼さと言ったらまさにエメラルド。そこに建っている「カラディ・ボルペ」というホテルに泊まったときに、本当の贅沢というものを知った。
     泊まる人たちは最低でも3泊、普通は一週間は泊まる客ばかり。入り江のプールで一日中日光浴をする人もいれば、ボートでプライベートビーチへ出掛ける人もいる。お昼になると、白で統一した比較的ラフな格好の給仕がやってきて、テラスで水着のまま昼食をとることができる。
     夕方になると、入り江のバーでお酒を飲みながら夕日を眺めるのだが、その時は皆、男性はタキシードに女性はカクテルドレスといういでたちに一変する。夕日が沈むと、そのままレストランへ移動して夕食となり、そこには黒服に着替えた給仕たちが立っている。
     本当に何もない場所で、あるものと言えば空と太陽と海しかない。話を聞くと、わざわざ周りの土地を買い取って、そういう風にしたのだとか。何もないところで何もしないことこそ、本当の贅沢だと言うことを「カラディ・ボルペ」に泊まって知った。





  • 前川由起子さん(AVANTI予約係)の

    「イタリア・ワイン」の話

     プライベートでもワインは大好きで、イタリア・ワインもよく飲んでいる。でも、イタリア・ワインは系統立てて覚えるのが大変。しょっちゅう新しいワインが出てきたり、ラベルも変わったりするので、いろいろ勉強している。
     むちゃくちゃ大雑把に言うと、南の方が脳天気にさっぱりとしたワインを作っていて、北の方が複雑な重いワインを作っている。例えばバローロを作っているピエモンテという街があるのは、イタリアの中でも北の方。だからイタリア・ワインを飲むときは、地図を頭に思い浮かべて、緯度を考えると覚えやすいかも。
     イタリアの長靴の先、イタリアでも一番南の地方で作っているワインは、リゾート・ワインと呼ばれる楽しいワインが多い。特にラベルには工夫の凝らされているものが沢山あって、魚の形のラベルなどもある。総じてイタリア・ワインは、フランスに比べて格付けなどで縛られない分、ラベルのデザインが凝っていて洒落ている。
     最近、私が凝っているのも、南の方のお気楽ワインの、しかもロゼ。向こうに旅行に行ったとき、ブイヤベースにロゼが合うと勧められて、ロゼのおいしさを知った。

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  • スプリッツァー(白ワインを使ったカクテルのレシピ・当HP内)



  • 大森由紀子さん(お菓子研究家)の

    「イタリアのお菓子」の話

     「デリッツア・アル・リモーネ」というイタリアのお菓子が、コンビニなどに置かれ、話題になりつつある。元々は、ナポリのアマルフィ海岸においしい店があるらしくて、イタリアでも最近有名になったお菓子らしい。スポンジとカスタードクリームが何層にも重なっているお菓子で、そのクリームにレモンの味付けがしてあるのが特徴。レモンの皮がたくさん入っていて、レモンを食べるお菓子と言っていいと思う。イタリアで産出される皮の厚いレモンを使いこなそうとして発案されたお菓子なので、別に伝統的なお菓子ではない。このお菓子の最大の欠点は、絶対にコーヒーに合わないこと。イタリアのお菓子なのに、むしろ合うのは紅茶。
     レモンの皮を使うお菓子はフランスにもある。モナコとニースの間にあるマントンという街があって、ここのレモンはフランス人が自慢するくらいおいしくて、この地方で食べるレモンのお菓子やシャーベットは目が覚めるほどおいしい。
     でも、そういうお菓子は、その土地で、その太陽を浴びながら、その風の匂いを嗅ぎながら食べるのが一番おいしいと思う。





  • アンジェロ・コッツォリーニ(下北沢「ラ・ベファーナ」シェフ)

    「イタリアの方言」の話

     イタリアは地方によって、食べ物も言葉も人間の性格も街の雰囲気も、全てが違ってくる。
     僕が住んでいたのはフィレンツェの近くだったので、僕の話すイタリア語はフィレンツェ弁。でも、そこから25km離れたピストーヤという街があって、そこで話される言葉はもうピストーヤ弁。例えば、「今、4時です」を普通のイタリア語では「ソ・ノ・レ・クワトロ」と発音するんだけど、フィレンツェ弁だと「ソ・ノ・レ・ハトロ」となってしまう。「クワ」の部分が発音できないのは、江戸っ子が「ひ」を言うと「し」になってしまうのに、ちょっと似てるかも。そしてさらに、ピストーヤ弁になると、「ソ・レ・ハトロ」と、もっと訛っている。
     イタリアでは夜の12時まで彼女といても、12時を過ぎると男だけで集まって、広場でサッカーをやるヤツが多い。そこでは「パスをしてくれ!」叫ぶ言葉にいろんな方言が入り交じっていて、日本人が聞いたら同じイタリア語だとは思えないだろう。

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  • イタリア語講座
  • 『イタリア語会話』のページ(NHK教育の番組のファンサイト)




    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    10'34" More And Mor Amor Bing Crosby MCA HVCM-294
    19'33" There's A Small Hotel Jaye P.Morgan BMG BVCJ-2025
    26'39" Days Of Wine And Roses Frank Sinatra Reprise 1011-2
    35'27" The Sweetest Sound Peggy Lee Capitol 7243 4 96729 2 5
    39'03" Pennies From Heaven Gordon MacRae Capitol CDP72438 31775 2 3
    45'56" Mambo Italiano Dean Martin Capitol CDP7 90718 2

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