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「モバイル笑い話」
このホームページをご覧いただいている読者諸氏には、いまさらWWWや電子メールについてご説明するまでもないであろう。ここ数年のインターネットブームは、いまだ衰えることを知らず、いまやメールアドレスを持っていない人を探す方が難しい程になってしまった。そして、その時に使われる道具は、今やパソコンだけではなくなりつつある。中でもiモードに代表される携帯電話のメール送受信サービスは、その簡単な操作性や手軽さがウケて、爆発的に流行しているようだ。 しかし、「簡単」で「手軽」な道具は、メールを普及させる役割を果たしたと同時に、多くの初心者も生み出してしまった。そのためか、最近は新人モバイラー達の、ちょっと信じがたい失敗談や笑い話に事欠かない。 ここAVANTIのカウンターでも、携帯電話を弄りながら、頭を抱えている人を時々見掛ける。今日はそんなモバイラー達の声に聞き耳を立ててみよう。
NHK・BSでパソコン番組に出演したのが、パソコンとの最初の出会いだった。それまでは、パソコンやりたいな、パソコンかっこいいな、と思っていても、何が出来るか分からないし、無くても生きていけるのにわざわざ始める理由が見つからなかった。でも、偶然NHKからその番組の話が来て、これは「パソコンをやれ」という神様のお告げかな、と思い、ついにパソコンを覚える決心をした。当然、番組が始まった時点では何も分からなかったので、「藤森さんは新人ユーザーとして出て下さい」と言われ、番組とともに自分も成長していくという立場だった。最初は家でメールを打つところから始め、メールの量が増えてくると地方のロケでもメールをやりたくなり、そしていつの間にか私もモバイラーに。そうこうしている内に、今度は何とあの月刊ASCIIからエッセイ連載の依頼が舞い込んできた。ついに現在では、ロケの合間に原稿を書き、メールで入稿するという生活を送っている。こう言うとずいぶん格好良さ気に聞こえるけど、床にゴザを引いてパソコンを使っていたりして、その姿は意外と情けない。
10年前は携帯電話もメールもなかったけど、それでも仕事も恋愛も合コンもデートも、ちゃんとこなしていた。その時にはその時なりのテクニックというモノがあり、自宅に電話を掛けた時にお父さんをかいくぐる方法とか、いろいろ苦労をしたもの。しかし今や、時代は合コンからE-合コンへ。モバイル・ツールを駆使すれば、努力することなく簡単に女の子をゲットできる時代になった。メールの利点はいろいろあって、まず話さなくて済む。用件が伝えやすい。ダメだったらコピーした上で名前だけ変えて他の女の子に送れるという手軽さもある。さらに素晴らしいのが、我々が「リトマス試験紙なコメント」と呼ぶコメントがあること。コレをメールで投げかけると、返ってくる答えによって、その女の子をゲットできるかどうかが分かる。そのコメントとは、「こんなお店を発見したんだけど」という内容。その時、敢えて「今度一緒に行かない?」とは書かない。もし「え〜、行ってみたい。今度連れてって。」と返事が来れば脈アリ。「私から誘ったんだから…」と思わせるところがポイント。
最近、携帯電話でメールをする人が増えた。でも、送受信できる文字数がどれだけ増えても、しょせん電話に文字を入力するのは大変なので、そのうち略号が流行すると思う。僕たちの世代がそれを考えると、「電話請う」みたいに文語調になっちゃうけど、若い世代が作るであろう新しい言語が楽しみ。「YRSK」で「よろしく」とか、「KNN」で「確認」とか。これは昔のテレックス時代に使われた、子音を省略する略号なんだけど、今回の携帯メールに関しては、平仮名であることがポイントになると思う。
出張のために新幹線に乗ると、その間はずっとノートパソコンで仕事をしている。その場合、いつも困るのが電源。今使っているパソコンの電池が1時間くらいしか持たないので、新幹線の中で電源を確保するのに苦労する。まずは掃除機用の電源。新幹線は終点で必ず車内の掃除をするので、掃除機用の電源が用意されている。この電源の前の席が、車両最前列の「1−C」。ココに座ると電源が使える。ただし、普通のコンセントとは違ってT字型なので、あらかじめ準備が必要。なかには洗面所にあるひげ剃り用の電源を使う豪傑もいる。この場合は充電が目的なんだけど、東京−大阪間、ずっとほったらかしなので、盗難の危険性が高かったはず。でも、あれだけあけっぴろげに置いてあると盗む方も警戒するのか、無事だったとか。電源を確保する上で一番良いのは、グリーン車の個室。値段は普通のグリーン車と比べて1000円しか違わないのに、確実に電源が使える。モバイラーにとって、電源は何を差し置いても重要なもの。データは空から降ってきても、電気はそうは行かない。この値段で電源が自由に使えるなんて、まるで夢のよう。
一時、何日以内に誰かに転送しろみたいな「不幸のメール」が流行っていたけど、その中でも「インドの教え」が意外と面白かった。「キスするときに目を閉じない人は信用しちゃいけない」とか「たまには両親に電話をすること」とか、くだらないコトが箇条書きになっているんだけど、つい読んで「ふ〜ん」と納得してしまった。とんでもないメールを送ってくるヤツもいるもので、メールを開けたら、彼氏でもないのに「今すぐに会いたいよ」と一行だけ書かれていたこともあった。メールって返事が返ってこなくてもそんなにショックじゃないから、弱気な男性にウケてるのかも。でも別れ話をメールで送るのは止めた方がいい。何故なら、メールは証拠として残るから。二股を掛けていた男が別れ話をするときに、「実は君以外にも女の子がいたんだ。君はどちらかと言うと体だけさ」みたいなメールを送ったら、腹を立てた女の子がそのメールをプリントアウトして社内に配った、という事件があったらしい。もちろんその男の評判はガタ落ち。メールには十分気を付けた方が良い。
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