SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
1999年7月31日の放送内容

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト


「中年サーフィン賛歌」

 日本にサーフィンが伝えられたのは、1961年頃と言われている。当時、横須賀に駐留していた米兵が、湘南の海にサーフボードを持ち込み、その良質な波と美しい海を楽しんでいた。それを地元の若者達が見よう見まねで始めたのが、日本のサーフィンの幕開けであった。
 そしてサーフィンは、瞬く間に若者の圧倒的な支持を得、そのアウトロー的なファッション性と相まって、若者文化の象徴とも言うべき存在となっていく。
 しかし、それから30年以上の時が経った。当時は10代の若者であった者も、今や40を越えた、いいオジサンになってしまった。それでもいまだに、毎週のように海まで出掛けているオジサンは、決して少なくない。
 若い頃のような体力もなければ、ムチャをする自由もない。それでもオジサン達は、心の底から波乗りを楽しんでいる。今日はそんな彼らの楽しそうな話し声に、耳を傾けてみよう。




  • 中村新吾さん(サーフショップ「Califonia Hawaii Promotions」)

    「父とサーフィン」の話

     父は、日本でサーフィンを初めてやった、草分け的な人物の一人だと業界では言われている。それでついたあだ名が「サーフィン業界の水戸黄門」。息子から見てると、祭り上げられているようにしか見えないけど。父は今でもサーフィンを続けているけど、さすがに夏だけしかやらなくなった。父がサーフィンを始めたのは、僕が生まれて間もない頃。それで僕も怖さを知らない頃から、父と一緒にボードに乗せられていたらしい。初めて自分のボードを持ったのが小学校4年生くらい。当時集まっていたメンバーで大会に出たときに、トロフィーを並べて記念写真を撮ったのだが、その写真を専門誌に載せる広告に使ったら、今までサーフィンから遠ざかって付き合いの途絶えていた人達から急に連絡が入るようになった。最近では、その人たちの子供がサーフィンをやるにあたり、いろいろ相談を受けることも多い。

    【Hot Link !!】

  • デジタルウエーブ外房情報局(外房の波情報)
  • SURFIN IN JAPAN



  • 小室正則さん(サーフショップ「マーボーロイヤル」)の

    「湘南のポイント」の話

     湘南の中でも、一番サーファーが集まるポイントは辻堂正面。その辻堂に店を作ったので、ウチの店は日本で一番客の多い店だと思う。湘南のいいポイントと言えば、まず稲村アウトサイド。台風が中国へ抜ける進路を取ると、ココにでかい波が立つ。もし台風が一直線に関東を目指してくるようなら、稲村インサイド。他のポイントではダンパーと言って、波が簡単に崩れてしまうのだが、稲村インサイドだけはポイントブレークのいい波が立つ。その稲村から順に、げんこつ、七里ヶ浜正面、峰ヶ浜と腰越の間の東京ポイントなども良い。東京ポイントというのは、地元の人達がかなりマナーにうるさいので、東京の人達が仕方なく集まるポイント。それから腰越には、僕が「弱虫ポイント」と呼んでいるポイントがある。波は良いんだけど、恐くない。だから稲村みたいな、恐い波に乗れないヤツが行くところ。

    【Hot Link !!】

  • Digital Maneuver Information(湘南の波情報)
  • Kauai Loco(サーフショップ情報)



  • 横山泰介さん(カメラマン)の

    「日本サーフィン黎明期」の話

     今の海の家は小綺麗だけど、昔は脱衣カゴが置いてあるだけの、本当に粗末なモノだった。そしてビーチには射的屋みたいな出店が出てたりして、まさにお祭りの雰囲気。当時、僕はまだ小学生で、その頃ハマったのが、海の家で貸し出していたカヌーのような乗り物だった。乗り物と言うより、ただの板切れに近かったんだけど、一応パドルがついていた。それに乗って沖に出て、板の上に立って波に乗っていた。思い返せば、あれが初めてのサーフィンだった。湘南にサーフィンを持ち込んだのは、横須賀の米兵。別に湘南が最初と言うわけではなく、当時、基地が近くにある日本の海岸に、一斉にサーフィンが持ち込まれたのだろう。でも、戦争をしながらでもサーフィンが出来たんだから、本当にうらやましい国だと思う。

    【Hot Link !!】

  • KENJI CHRIS SHAPING DESIGN(サーフボード製作工程など)
  • SURF WEB JAPAN



  • 杉山知世さん(プロサーファー)の

    「女の子のサーフィン、今昔」

     最近、サーフィン・ブームが再燃。土日の海は、危ないくらい混雑している。しかもロング・ボードにショート・ボード、ボディ・ボードもごちゃ混ぜなので、波に乗ったら真っ直ぐ行かないとぶつかってしまう。海に行くまでも渋滞なんだけど、海の中も渋滞、という感じ。ボディ・ボードは高校生くらいの女の子が多くて、サーフィンは幅広い年齢層の人達がやっている。どちらかというとロング・ボードは年輩の方が多く、優雅にサーフィンを楽しんでいる風。かと思うと、38くらいでショート・ボードをバキバキやってる人もいたりして、楽しみ方は人それぞれ。でも、最近は女性のサーファーが増えた。昔の女の子は、男の子がサーフィンをしている姿を浜で見ている、というのが普通で、女性のサーファーは、いたとしても基本的に体育会的なノリだった。それが最近は、ギャルギャルしい女の子までサーフィンをしている。それはそれで、けっこうカッコイイ。

    【Hot Link !!】

  • WQS Japan Prosurf(昨年度の杉山さんもランクイン)
  • THE LEFT SURF(プロサーファー中和房さんのページ)



  • 下山好誼さん(ジョイマークデザイン社長)の

    「サーフィンとファッション」の話

     東京を飛び出してきて、15歳でサーフィンを始めた。憧れの若大将が湘南に住んでると思っていたので、まずは湘南に行った。人に教わるのが嫌いなので、1人でやってたんだけど、最初はワックスをどこに塗るのか分からなくて。スキーをやっていたので、何となく裏に塗ったところ、どんなに頑張ってもボードから滑り落ちてしまう。だから最初は、デッキシューズを履いてボードに乗っていた。当時、サーフィンは不良のスポーツというイメージで、両親もあきれ果てていたみたい。でもサーファーのファッションはみんなの憧れだったし、僕もファッションにはこだわっていた。その割には、短い髪がウェットスーツにどうしても似合わなかったんだけど。サーフィンは、自然に遊んでもらっているスポーツだと思う。小さい波があれば、大きい波もある。簡単な波があれば、恐い波もある。様々な波がいきなりやってくるのが、怖いけれどとても楽しい。






    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    8'39" Many Classic Moments Kalapana Canyon International PCCY-01112
    19'27" The Nightymusic Cecilio & Kapono Columbia CK 34300
    26'18" Goodnight And Goodmorning Cecilio & Kapono Columbia K 33689
    33'41" (For You) I'd Chase A Rainbow Kalapana Aloha Records AR92001
    45'36" I Remember You Kalapana Canyon International PCCY-01112

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