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「夏のフィジカル」
蒸し暑い日が続くこの季節。冷房の効いた部屋と暑い外を出入りするうちに、体調を壊す人が多い。湿度が高いため汗も出やすく、そのまま冷房にあたって風邪をひく人や、ノドが渇くからといって暴飲を繰り返し、お腹を壊す人もいる。 冷房がなければ寝苦しさのあまり寝不足になり、かといって冷房にあたりすぎれば体がダルい。 とかく過ごしにくい季節ではあるが、夏は海に山に花火に夏休みと、楽しいイベントが目白押しの季節でもある。ベッドの上で寝込んでいる時間などないのだ。 今年の夏は始まったばかり。この夏を乗り切るために、隣りに座るタフな方々の話に聞き耳を立て、参考にさせてもらうとしよう。
野球選手の中には、やけに夏に強い選手がいるが、そういう人はおそらく内臓が強いのだろう。普通、あれだけの運動を春からずっと続けてきたら、どうしたって疲れが溜まるもの。それでもたっぷり食べられて、なおかつよく寝られる人間だけが、他の選手のバテる夏に活躍できる。もう一つ、夏場に活躍するための条件は、冬の間にちゃんとトレーニングをして、強くてねばり強い筋肉を作っておくこと。そうすればバテて80%の力しか出なくても、必要な力は絞り出せる。トレーニングと言えば、古典的なトレーニングの一つに、選手に過負荷を与えて、実際の試合で受ける負荷を軽く感じさせるというモノがある。マスコットバットを振ったり、ピッチングマシンで速いボールを打つのがその典型。バットなんて、生涯で数え切れないほど振ってきたクセに、マスコットバットを振った後の普通のバットは何故か軽く感じてしまう。いい加減、その違いを覚えても良さそうなものだが。
外で走るのは気持ちが良い。せっかくフィットネスで体を動かすなら、外で走るのが良いと思う。私達陸上選手が走るときの格好は、基本的にランニングと短パン。普通の人はそのスタイルをけっこう恥ずかしがるけど、走っている人なんか誰も見ていないから大丈夫。私が通う青山のフィットネスクラブで、いつも見掛けるモデルの女の子も、最近外で走ることに目覚めてしまった子の一人。いつもエアロバイクを1時間、ウォーキングマシーンを1時間、そして最後に1時間泳ぐという凄い子だったので、「そんなにトレーニングしているなら、マラソンなんか簡単に走れるからやってみない?」と声を掛けてみた。そうしたら「実は来月、マウイマラソンに出ようと思ってるんです」と言うので、じゃあ一緒に行こうという話になった。実際に走ってみたら、3時間56分という凄いタイムで完走!それもモデルという職業柄、日焼けするわけにはいかないので、長袖のシャツにほっかぶり、タイツというスタイルで。それ以来、彼女も外で走ることにハマっている。
今年で30。周りは歳のことを言うけど、別に気にしていない。実際問題、「よ〜いドン」で走っても、若い選手よりまだ僕の方が速いし。サッカーに費やす時間をちゃんと作ってやれば、まだまだ体力的にも向上していく感覚はある。体力といえば、夏の試合では水分補給が特に大事だと言われている。試合の始まる1〜2時間前から、少しずつ水分を補給して、試合中もちょくちょく冷たい水を飲む。そうやって水分を補給すると同時に、体温を下げることが大切らしい。でも今はマルチボールといって、ボールがフィールドの外に出るとすぐに代わりのボールが出てくる仕組みがあって、なかなか水分を補給できない。アレは夏だけは勘弁して欲しい。中にはボールボーイの教育が厳しいところがあったりして、すぐ次のボールが出てくると、もうウンザリ。夏に1試合終えると、3キロ以上も体重が落ちていることもある。結局の所、夏を乗り切るためには、1年を通して規則正しい生活を送って、回復力を高めておくしかない。あとは、夏を好きになること。
生活の中で、体を動かす時間があまりに少なくなっている。昔はテレビのチャンネルを変えるときは、そこまで歩いて行ったものだし、トイレにしても、僕等が子供の頃は毎回がスクワットだった。だから普段から歩いたり、走ったり、体を捻ったりというコトを意識してやった方がいい。体を捻るというのは、骨盤のゆがみを矯正するのが目的。人間は利き足の方が短くなっているなど、意外に左右がアンバランスなので、捻ることによってバランスをとって、元に戻す。それから日常の動きでは、前屈という動きは多くても、後ろに反るような動きをする機会はあまりない。だから伸びの運動というのも、体のバランスを取るためにやった方がいい。さらに一歩進めて、ストレッチというのが一番いい。実は筋肉を伸ばすという事は、筋肉に負荷を掛けると言うことでもあるので、ストレッチは立派な運動の一つ。寝る前とか、朝起きた時に、ベットの中で5分でいいからストレッチをすると、体の調子が全然違う。
夏、クーラーの効いた部屋と暑い外を出入りすると、筋肉が緊張を弛緩を繰り返すので、非常に疲れやすくなる。そういう時は、一度ビシッと体を動かして、汗をかいた方が疲れは抜けやすい。理想は、朝に一汗、夕方に一汗。寝苦しい夜に悪い汗をかいたときは、ストレッチなどの有酸素運動でもう一汗流し、シャワーを浴びればスッキリする。ここのところ風邪が流行っているのも、梅雨のせいで温度差が激しかった上に、湿度が高くて冷房を入れるところもあったせい。暑い上に湿度が高くて、体を動かすのがダルくなった影響もあるだろう。事実、スポーツクラブに出てくる人も少し減った。毎日トレーニングをしている人はそういう時でも続くが、週1〜2回という人ほど来なくなるモノ。だから健康な体を維持するためには、トレーニングの量よりも、日課として習慣化することが重要。最近では、プールで歩くトレーニングなんてのも、なかなか面白い。
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