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「エニアグラム」
エニアグラムというのは単なる性格分析ではなく、リーダーを育てるための方法論の一つ。元々は中近東のスーフィー教で、昔から使われてきた秘伝だった。それをロシアの神秘主義者・グリジェフが持ち帰り、研究を始めた。私がエニアグラムのことを初めて知ったのは30年ほど前。チリの研究所にいたグリジェフが、まだエニアグラムの体系をおぼろげにも作ったかどうかという時期だった。その後、興味を持ちつつも、なかなか学ぶ機会がなかったのだが、15年ほど前にアメリカのスタンフォード大学に留学した際に、教育学の一分野としてエニアグラムの研究が始まるという場に偶然居合わせる事ができた。そして10万人以上もの人にリサーチをし、その結果を体系づけて、現在のエニアグラムが完成した。エニアグラムの「エニア」というのは、数字の9を意味していて、エニアグラムにおいては人間の性格は大きく9つに分類される。ただ、それぞれに優劣があるわけではなく、人間社会が成立するために、その9つの性格を持った人間はそれぞれ必要な存在だとし、自分がどういう性格かをわきまえることによって、自分の果たすべき役割を知る、と言う点が非常に特徴的。
デートの時は、大概のことは女性のいうことを聞くけど、食事だけは自分の好きなところにさせてもらう。そして和食に行くなら単品系が好き。懐石みたいに、ちょっと刺し身が出て、焼き物もちょっと出てきて、みたいなことをされても、気持ちをどこに置いていいのか分からなくなって、フラストレーションがたまってしまう。これが鰻だったら「あぁ、鰻だ」と喜べばいいので気持ち良い。そこで、女性を単品系和食に連れて行くなら、やっぱり下町の鍋。雑炊を作る時にいつ卵を入れるのかとか、その卵はかき混ぜるのか混ぜないのかとか、越えるべき壁が多い分、親密になれる。しかも、ナベに連れて行くなら母性系の女性が良い。雑炊がうまく作れなくても「私がついていないとダメな人」と良い方に解釈してくれる。逆に、インテリ系の女性なら、天ぷらとか寿司が良い。例えば天ぷらには「まるじゅう」という品がある。これは薩摩藩の紋が丸に十字だったことからついた、さつまいもの別称なんだけど、インテリ系の女性はこういうウンチクに弱い。こういう風に、同じ単品和食系でも、女性のタイプによって使い分ける。
その人の本当の性格を知りたければ、麻雀をするべし。普段はどんなに取り繕っていても、麻雀をするとその人の本質が出てしまう。例えばこの前、颯爽とした感じのカッコイイ若いヤツと麻雀を打つ機会があった。その若者はツイてなくて、次から次へと高い手を振り込んでいた。すると段々肩が落ち、イスからずり落ちてきて、最後には指をしゃぶり始めた。いわゆる幼児退行。あんなに胸を張って颯爽としたヤツだったのに、こんなヤツだったのかと驚いた。それと麻雀をやっていて人間性が出るのが、食事の頼み方。麻雀をやっていると夢中になってしまうので、出前を取って食事をしながらゲームを進めるのが普通。でもちょっと考えれば、おにぎりとかお寿司とか、食べやすい物を注文しそうなモノなのに、定食を注文するワガママなヤツが時々いる。もっと分かり易いのが、点棒の払い方。いわゆるザンク、3900点の点棒を払うのに、普通は五千点棒か千点棒4本で払い、お釣をもらうモノ。ところが中には、百点棒19本と千点棒2本みたいな払い方をするヤツもいて、セコイぞ!突っ込みたくなる。
クレペリンテストと言うものがある。これは精神作業テストとも言われ、その人の効率や正確さを計るために行われる。そこへは性格の影響も加えらるのだが、一つのテストで全てが計れるわけではないので、結論を出すためには総合的な判断が必要になってくる。血液型もそれと同じで、一つの物差しに過ぎないわけで、何ら科学的根拠はない。かつて軍隊でも兵隊をそろえるのに、血液型に注目したことがあったのだが、もうその時点で血液型と性格には何の関係もないと言う結果が出ている。それなのに昭和・平成と時代が移っても、いまだに血液型と性格の関係論を引きずっているのは、不思議だと感じる。
エニアグラムのワークショップを開いている。エニアグラムは元々管理職の人に向けて作られているので、もっと男性が多くなるかと思っていたが、20代後半から30代のキャリアの女性が非常に多く、日本の女性の向上心には感心させられる。ワークショップでは、いろんなタイプ(性格)の人が集まって、お互いを理解する勉強をしている。例えばあるキャリア・ウーマンは、非常に仕事ををバリバリこなす、タイプ3の人だった。ところがこのタイプは、自信満々に見えて内心では人の目を気にして、大きな不安を抱えている。だから何かにつけて怒鳴りつける上司が、非常に苦手で、恐怖さえ感じるほどだった。ところがワークショップで、その上司と全く同じタイプ8の男性が、「自分に対して自信が持てない。だから不安になるとつい怒鳴ってしまう。」と告白するのを聞いて、上司も自分と同じ悩みを抱えているという事実に気がついた。それ以来、苦手だと思っていた上司に親しみを持つことができ、またその雰囲気が上司にもなんとなく伝わったのか、上司の彼女に対する接し方も柔らかいものになった。こういう風に、人間関係を良くするして、チームプレーをうまく行くようにするのがエニアグラム。
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