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「祭りの後〜後の祭り」
先週行われた麻布十番祭りは、幸い雨に祟られることもなく、AVANTIの出店はじまって以来の大盛況。まずはお祭りまでわざわざ足を運んで下さったみなさんに、感謝したい。しかし祭りも終わり、足の踏み場もないほどの賑わいだった麻布十番商店街が、いつもの静けさを取り戻した朝の風景は、夏の終わりの寂しさを感じさせる。そんな景色にあてられたのか、今日のAVANTIでは「ああしておけば良かった」とか「これじゃダメだったんだ」といった、妙に後ろ向きな話し声が聞こえてくる。 そんなことを言っても「後の祭り」なのだが、まあグチを聞いてやると思って、その話に耳を傾けてあげてよう。
あの映画「タイタニック」へ、出資しないかという話が日本ヘラルドにも来ていた。実は日本ヘラルドは、以前に同じキャメロンの「トゥルー・ライズ」に出資していて、「1分1億円」と言うコピーで宣伝したことがある。その事自体はキャメロンが「監督の管理能力を疑われる」と言って非常に怒ったのだけど、そういう前からのつながりで、日本ではウチに「タイタニック」の出資話が来た。でも今度は1分1億どころか1分2億を超えようかという、とてつもない大作。しかも金額的には、先程の計算でいえば10分ぶん。みんなで台本を読んで、「この大作でラブストーリーじゃねぇ」なんて感じで断ってしまったのだが、あのとき出資していれば……なんて、今となっては後の祭り。
ペナントレースの話をすれば、巨人は既に「後の祭り」なわけだけど、野球を見る楽しみは勝ち負けだけではない。そもそも「どの球団が好きか」なんていうのは女性に惚れるのと一緒で、根拠はほとんどない。僕の場合は長嶋の入団初ホームランを、僕の故郷の高知で行われた紅白戦で見たのが、巨人ファンになったきっかけ。それ以来ずっと「巨人」というもののファンを続けてきている。だからたとえば明日、広島の選手と巨人の選手が総とっかえになったとしたら、僕は元広島の選手だらけの巨人を応援するだろう。ついでに言えば、日本史上に現れたヒーローを3人挙げるとすれば、織田信長・坂本龍馬・長嶋茂雄の3人。野村監督のような優秀な監督はこれからも現れるかも知れないけど、相手チームのホームランを「大きいねぇ〜」なんて本気で喜べる監督は二度と現れないだろう。
サッカー・W杯では、日本代表は良くやったと思う。ただまあ、元々あんなもんだと思っていた。アルゼンチンやクロアチアとやって試合になってたのは、それなりのディフェンス力があったということ。でもディフェンスがザルのジャマイカ相手に1点しか取れなかったのは、その程度の攻撃力しかなかったということ。ラモスが怒っていたのは当然と言えば当然なんだけど、ある程度想像できる範囲内だった。それに向こうでも日本の評判はそれほど悪くなかった。86年のプラティニ率いるフランスとか、82年のジーコ率いるブラジルとか、パスばかり回して点の取れないチームというのは昔からあって、そういうチームの評価は意外に高い。だいたい点の取れるフォワードは、子供の頃からそういう教育をしなければ育たない。いまさら次の日韓W杯には間に合わないから、「日本のサッカーは点を取るサッカーではなく、パスを回すサッカーだ」と開き直ろう。
ナイキのスニーカーとかG-SHOCKを集めているのだが、ストック用と使うためと2つずつ買うくらい入れ込んでいる。そもそもスニーカー人気の始まりは、選手が試合で履く高機能なスニーカーが、偶然デザインも良くてファッションユーザーが買い始めたこと。そこで需要と供給の関係が崩れて、商売になると思ったバイヤーが絡んだりして、プレミアがつき始めた。G-SHOCKも全く同じ。だからメーカーが商売になると思って量産し出すと、途端に値崩れが始まる。最近はナイキも在庫をずいぶん抱えているようで、商売で集めていた人は大損した人もいるのでは。高いうちに売っておけば、相当儲かったんでしょうけど。僕の場合は完全に趣味なので、むしろ値崩れしてくれて有り難いぐらい。でもまたその内、流行る時が来るでしょう。だから今、98年エアーマックスのシルバーが買い。
日本にはこれだけスキー場があって、船橋にはザウスまであって、さらにグラススキーまであって、これだけ環境が整っているのに、なぜか日本から世界に通用するスキーヤーが生まれない。ヨーロッパに行って感じるのは、勝負に対する意識の違い。後のことを考えずにその場の勝負に徹する部分が日本人にはない。カナダとかアメリカへ行ってヘリスキーをやると、向こうの人達はとんでもない崖を平気で飛び降りる。それを見た瞬間、日本人じゃ勝てないなと思った。崖を飛び降りた先に何があるか分からないのに、後先を考えずに飛んでいくキレた感覚。そういう人達には絶対に勝てない。ちなみに一緒に滑っていた僕は、崖のそばまで行って、下を確認してから飛んだ。だから勝てなかったのだろう。
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