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「自転車に乗ろう」
いま、最新の自転車のどんなことになっているかご存じだろうか。フロント・リア両方のサスペンション、ディスクブレーキ、ハンドルから手を放さなくても変速が出来るギア、異常に軽くしかも高剛性のフレーム…。ちょっと見ただけでは分かり難いが、最近の自転車はとんでもない進化を遂げている。ちなみにBMWの最高級マウンテンバイクのお値段は、なんと約60万円。ほぼ250ccのバイクと同じ値段である。値段には需給の問題もあるので一概には言えないが、それだけの技術が投入されているということだろう。 しかし、最高級のMTBでもお買いもの用のカゴ付き自転車でも、走ったときに感じる風の心地よさは同じである。今日はそんな心地よさを感じさせる話に、耳を傾けてみよう。
学生の頃にお付き合いしていた彼に勧められて、なんとなくマウンテンバイク(MTB)を始めた。あるとき彼が、「自転車のレースに出てみない?」と言うので出てみたら、女性は5人しかいなくて、しかもその内3人は子供。それでたまたま勝ってしまってから、だんだんMTBにのめり込んで行った。その後、彼とは色々あって別れてしまったが、それでもMTBを続けた私は、いつの間にか日本チャンピオンになっていた。そして明日はオリンピック代表選考会という日の夜、突然その彼から電話が掛かってきて、「実は明日、結婚式を挙げるんだ」と言われた。さすがに複雑な気持ちになり、レース中も彼の顔が頭をよぎったりもしたが、幸いそのレースに勝つことができ、オリンピック代表にも選ばれた。今になって考えてみれば不思議な縁の人だった。もう一度会ったら、お礼を言おうと思う。
普通に自転車に乗るのに飽きたら、歩道橋の階段を自転車で降りるのにチャレンジすると楽しいかも。歩道と車道の段差でタイヤを浮かせて乗り越える練習をするのも楽しい。タイヤを浮かせるのは前輪の方が簡単だけど、慣れてくれば後輪も体重移動だけで浮かせられるので、大抵のギャップはすいすい越えられるようになる。車が入れるように歩道の縁が斜面になっているところを使えばジャンプも出来る。全ては体重移動とタイミング。オフロードだとみんな登りが嫌なので、頂上付近まで車で行ってひたすら下り、麓の温泉に入って帰ってくる。その爽快さは一度やったら止められない。
海外のプロはトレーナー、メカニック、マネージャーとかがいて、チームで世界を転戦しているけど、私の場合、海外へ行くときはいつも一人。レースの準備から、修理、後片付け、移動、宿の手配まで、全部自分でやらなければならない。レースが終わって、洗車場で自転車を洗っていたら、よそのチームのメカニックに「カナコ、君はレースをしに来ていると言うより、アドベンチャーをしに来ているね」と言われたこともある。ヨーロッパの、それもクロスカントリーレースが行われるような田舎だと英語が通じなくて、宿の手配も一苦労。だから私のワールドカップは、成田で税関を通った瞬間から始まっている。
元々レースのジャンプの中で変な技をやる奴が出てきたところから、フリースタイルという競技が生まれた。そのフリースタイルも3つに分かれていて、フィギアスケートのように平面をくるくる回ったりする技を競うフラット・ランドや、坂からジャンプして技を見せるストリート、スノーボードなどでもお馴染みのハーフパイプなどがある。それぞれの技には変な名前が付いていて、ジャンプの間にハンドルをクルっと一回転させるのは「バス・ドライバー」、ジャンプしながら横に一回転しつつハンドルを回すのは「トラック・ドライバー」という。こんな変な技が色々生まれたのも、十年くらい前に発明された「360度回るハンドル」のお陰。
昔に比べて、競馬場はオヤジの元気がない。パドックも若い人に占領され、野次もおとなしくなってしまった。それに対してまだオヤジ達がまだ元気なのが競輪。でもオヤジ達はきれいなところに入れられると元気をなくすらしく、最近出来たばかりのの「前橋グリーンドーム」では、おとなしい野次しか出ていなかった。そこで行って来たのが韓国・ソウル競輪場。ここは日本の昔ながらの競輪場と全く同じ客層で、元気なオヤジ達が、汚い、でも面白い野次をガンガン飛ばしている姿が見られた。こうなると競輪場世界制覇の夢が膨らんできて、調べてみたらデンマークのコペンハーゲンに競輪場があるらしいことが分かった。まだ本当にあるかどうか確認できないので行ってないのだが、とっても上品かもしれないし、「家帰ってレゴでもやってろ!」みたいな野次が飛んでいたらそれはそれで楽しい。
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