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「山歩きに行こう!」
山の頂で受ける風が心地よいこの季節。山歩きに出掛けてみてはいかがだろうか。20度以下の舗装していない道を歩くハイキング、それ以上傾斜のトレッキング、そして究極の山登りフリークライミングと、一口に山歩きといっても色々ある。 しかし普段、家から駅まで、そして駅から会社までくらいしか歩いてないような人間が、いきなり5時間も6時間もでこぼこの坂道を登ったり下ったりするのは、危険この上ない。 まずは隣の席のお話しから、山歩きのコツ、そして魅力を学ぶところから始めよう。
出身地の長野には海がないから、というのは冗談にしても、昔から山登りが好きだった。大学時代は「信濃路研究会」というサークルで、ちゃんとした登山靴を履き、バッグにはシュラフを入れて、かなり本格的な山登りをしていたほど。山登りの一番の魅力は、登ったときの達成感。登っている間は背中にタオルを一枚入れておいて、山頂に着いたときにそのタオルを抜く気持ちよさは、何者にも代え難い。その経歴がかわれたのか、ある番組でフリークライミングに挑戦させられたことがある。その高さたるや、なんと15メートル。でも一回やると、病みつきになります。
バードウォッチングに必要なのは、確認のための図鑑と記録用のノート、それから双眼鏡くらい。これらはいつも持ち歩いている。日本の鳥は5〜600種類くらいいて、さすがに全部の種類が分かるわけではないので、必ず図鑑は必要。見かけた鳥はノートに記録して、仲間同士で自慢し合う。中には400種類以上記録している人もいたりして、ほとんどコレクター状態。珍しい鳥がいたと聞くと、仕事をほっぽらかして出掛ける人までいる。ただし全部自己申告なので、そこは紳士協定でやっている。ところで最近、テレビドラマを見ていて、あるシーンが夏なんだか冬なんだか分からなくなってしまったことがあった。自分でもなぜ、みんな薄着をしているシーンなのに冬だと思ってしまったのか分からない。それでよくよく考えてみると、効果音に使われていた鳥の声が季節的にあり得ないものだった。それ以来、効果音に使われている鳥の声を気にしてみたら、NHKの大河ドラマでさえ滅茶苦茶。全てのつじつまが合っていたのは、黒澤映画だけだった。
河口湖の近くに引っ越した。最初は河口湖の周りをジョギングしていたのだが、そのうち、湖もいいけど山もいいなと思うようになってきた。走るというのは自分で心拍数を変えるトレーニングなのだが、山歩きなら自然に心拍数が変わってくれる。それで最近はトレッキングに凝るようになった。自分のペースを守ることと、水の補給をこまめにすることにだけ気をつければ、山登りは小さな子供からお年寄りまで、誰でも楽しめるスポーツ。のんびり歩けば、疲れの原因である乳酸も筋肉に貯まらないし、どんどん脂肪を燃やしてくれる。トレーニングやダイエットにもってこい。
マウンテン・バイクのワールドカップが、8月に新潟で開かれる。もともとマウンテン・バイクは、アメリカ人が普通の自転車を改造して、でこぼこの坂道をものすごいスピードで下っていた遊びがその始まり。だからワールドカップの種目の中に、「ダウンヒル」という種目が残っている。イメージとしてはスキーのダウンヒルにかなり近く、一番スピードの出るところでは時速100キロに達することもある。しかも競技のレベルが上がるに連れてコースの難易度も上がっていき、林の中を縫うように下ったり、1メートルもある段差を跳んだりと、近頃は大変なことになっている。しかもそれに合わせて自転車の性能も上がったりして、最新の自転車についているサスペンションはほとんどバイクと同じ。それでさらにコースの難易度が上がったりして、ダウンヒルはとんでもない競技になりつつある。
去年の夏、「ヨーロッパの屋根」の異名を持つアルプスのモンブランに登ったのだが、その時にウイスキーを持っていった。コンセプトは「雲の上のバー」。ヨーロッパ中を見渡しながら、ウイスキーを飲んでやろうと思った。本来、本格的な登山というのは、50〜100グラム単位で装備を削るもの。金属は全てチタンにするとか、布も破れないギリギリの薄さを計算するとか、荷物を軽くする為にはどんなことでもやる。そうやって必至で軽くした荷物の中に、300ccのウイスキーを入れる贅沢。そして山頂で360度の展望を見渡しながら乾杯したら、「今までモンブランの山頂でウイスキーを飲んだ奴は初めてだ」とフランス人のガイドは呆れていた。
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