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「紳士のいないAVANTI PART4」
紳士が骨折してからちょうど1ヶ月。今日も紳士は土曜日のAVANTIに来ることはできなかった。 しかしそこはAVANTI。たとえいつもの紳士がいなくても、土曜日夕方に織りなされる東京一の日常会話、聞き耳を立てている人が必ず他にもいるものです。 そう、例えばカウンターに座っている松下由樹さん。彼女も隣の席から聞こえる声がずいぶんと気になっているご様子。今日は彼女と一緒に、聞き耳を立てるとしよう。
あのドラマがデビューのようなもので、ピンチヒッターとして4回目から脚本を担当した。由樹ちゃんが演じた妹役は、お姉さんの恋人を奪う嫌な女の役だったんだけど、妹自身の幸せになりたい論理もしっかり書きたかった。イヤだけど、気持ちもちょっとは解るよね、みたいな。由樹ちゃんの演技が本当にうまくて、9年前のドラマなのに、いまだに「ラストが気にくわない」と言われたりする。
フランスのチーズ屋さんは「フロマージェリー」といって、チーズ以外にもワインや乳製品がおいてある。家庭ではお客様を迎えるときに、そのお客様の出身地のチーズを用意したりする。それで話題もできるし、料理を作る手間を一品分省けるので、とっても便利。フランスではチーズの王様がロクフォールで、女王様がブリドモーと言われている。招かれたときにチーズに手を付けないのは失礼に当たるので、少しだけでも口にした方がいい。
流行るお菓子というのは食感が重要なポイントで、これからならフランスのクイニアマンというお菓子が来そう。ブルターニュ地方のブルトン語で、バターのお菓子という意味。形はデコボコの円盤型で、大きさは様々だが今出回っているのは18cmくらい。普通フランスでは無塩バターが好まれるのだが、ブルターニュ地方は酪農が盛んで、有塩バターを好む習慣があった。クイニアマンも有塩バターで作られるので、ザラメせんべいのような甘辛い味がする。どこのお店も現在研究中といったところで、東京でも新宿の伊勢丹や高野、パークハイアットぐらいでしか出していない。
3月はイスラエルの花がエネルギッシュ。聖書に出てくる植物を見に行ったのだが、熱帯に近いところからスキーができるところまであって、バラエティに富んでいた。シクラメン・ヒナゲシ・ルピナス・アイリス…。中でも、ティッシュを子供が散らかしたみたいにアネモネの花がいっぱい咲いていたのが綺麗だった。4月にギリシャに行ってびっくりしたのは、オフィリスという花が蜜蜂そっくりの形をしていたこと。あの縞模様も入っていた。それにつられて蜜蜂がやってきて、花粉を運んでくれるのだという。
フランス人はまずエッチの相性が合うかどうか確かめてから付き合う。帰る方向が同じだからと送ってもらうと、降りるときにキスしてくるし、部屋に寄ってもいいかと聞いてくる。日本人はあの子にしようと狙うけど、彼らは特定の人と決めずにとりあえず寝てみようという感じ。それから、彼らはなかなか「ジュテーム(愛してる)」と言わずに、初めは「ジュテームビアン(好き)」と言う。すぐ同棲してお互いを確かめ合って、1年くらい経ってからやっと愛してると言う。
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