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「人形」
これは「くるみ割り人形」。バレエ「くるみ割り人形」の名前となり、舞台で重要な役割を演じる人形である。ホフマンの童話を元に作られた、チャイコフスキー作曲によるバレエ「くるみ割り人形」は、クリスマス・イブの一夜に起こった夢とロマンに溢れるおとぎ話。1892年に初演されて以来、クリスマスの時期になると世界中の劇場で上演されてきた。 人形は人の形に似せてあるが故に、愛や恐怖などの様々の感情を人々に抱かせる。あなたにも特別な感情を抱く人形があっただろうか。子供の頃を思い出しながら、隣の席から聞こえる人形の話に耳を傾けてみよう。
僕は友人に女の子が産まれたときには、テディベアをプレゼントする。その子が大きくなって、お嫁に行くときに大事に持っていく、なんて夢のある話だと思うから。よくホラー映画とかに人形が使われるけど、アレはやめて欲しい。でもたまに、恐い人形もある。子供が病気になったとき、身代わりに人形を作ることがあって、そういう人形はどこか寂しそうな顔をしている。ウチの博物館でもいろんな人形を置いているのだが、世代によって好きな人形は色々。年配の人なら背番号3をつけた長島人形とか、30代の人ならやっぱりアトムとか。
チャイコフスキーはバレエ音楽をたくさん作曲したのだが、中でもくるみ割り人形が一番優れていると言われている。ところが当初の振り付け師が途中で病気になり、残りは弟子が振り付けてしまった。その振り付けがいまいちで、最初は非常に評判が悪いバレエだった。その後はいろんな振り付け師が挑戦しているのだが、バレエには珍しくコミカルな話だったり、子供向けだったりするので、なかなかうまく行かなかった。最近では主役を本来の設定よりもう少し大人にして、大人から子供まで楽しめる、バランスのいいバレエになった。でもやっぱり大人のデートにはつらいかも。
ウチのオーナーである津川雅彦が、サンタクロース人形の大のコレクターで、応接間には360度サンタが飾ってある。その理由を聞いたら、「イエス、バージニア」という話をしてくれた。ある時、バージニアという名前の8つの女の子が、「サンタは本当にいるの?」と父親にきいた。父親が「新聞社に聞いてごらん」というので、その子は新聞社に手紙を書いた。そしてしばらくすると、その新聞社は「イエス、バージニア」という言葉で始まる社説を載せた。「見たことがないからサンタクロースはいないという人もいるだろう。でもバージニア、愛とか、夢とか、ロマンとか、思いやりとか、真心とかは、目に見えないけれど君の心の中にあるだろう?愛とか夢とかロマンが君の心にある限り、サンタクロースは確かにいるんだ。」この話を聞いてオーナーは、サンタクロースは愛や夢やロマンの象徴だと気付いて、サンタクロース人形を集めるようになったそうです。
人件費も安く、日本人は器用だということで、バービー人形は初め日本で生産されていた。アメリカでは1959年、日本では1962年に発売されたバービー人形は、その後何回か顔が変わっている。特に82年から86年の4年間は、タカラと提携していたため、日本向けに非常に少女っぽい顔になっていた。それが今のジェニー。こんな素敵なお姉さんになりたいという憧れをを具現化したのがバービー人形。大人のものに限らず、洋服もメイクもひっくるめて、人形というより格好良さのシンボルで合って欲しい。
ロウ人形を最初に作ったのは、フランスのマダム・タッソー。当時は貴族のデスマスクとして作っていたらしい。その後しばらくしてからイギリスに持っていき、博物館として陳列したのが世界で最初のロウ人形館。ちなみに今作るときは平均一体500万円かかる。型を取るわけにも行かないので、写真から作る。たまに館内で作業をしていると、人形と間違えて傘で突っつく人がいる。まあそういう空間というか、十分楽しんで頂けてるというか、そういう時はじっと我慢して、疑問を残したままにしておきます。
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