SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
1997年6月28日の放送内容

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト


「ヨット」

 俳優の加山雄三さんは、中学2年生のに作った茅ヶ崎から烏帽子岩まで渡るためのカヌーにはじまって、還暦を迎えた今日まで、ご自身でヨットやモーター・クルーザーを23隻、設計し続けておられる、生粋の海の男。
 その加山さんに、今年で創刊65年目を迎えたヨット専門雑誌「舵」の編集長、田久保雅巳さんがヨットの楽しみをうかがっている。二人のお話に、早速聞き耳を立ててみよう。





  • 田久保さん(KAZI編集部)の

    「クルージング」の話

     去年の夏、男ばかり4人で40フィートのクルーザーに乗って、ナカギという小さな漁港へいった。朝早く油壷を出て下田で一泊、それからナカギへ往復四日間の旅。目的地に着くと、男ばかりなのでみんな自分勝手にくつろいだ。裸になって本を読む奴とか、一日中釣りをしている奴とか、潜る奴とか。夕食は港を一望に見渡せる岩場の上の小さな食堂。民宿のお風呂を借りてから、薄暮のなか港を見下ろしながら食事は最高でした。



  • 加山雄三さんの

    「船上の料理」の話

     ヨットの楽しみの一つは、いった先々でおいしい海の幸を食べること。寄港した港の料理店に行くこともあるが、時間があるので、ヨットの上で調理することも多い。レシピは頭の中に入っているだけで200通り。ヨットの狭いギャレーで料理するのは、乗組員の訓練の一つ。ヨットのコンロの火力でも、工夫すればたいていの料理は作れる。



  • 加山雄三さんの

    「船上の料理」の話の続き

     長いこと船に乗り続けていると、嫌でも料理がうまくなる。特に、あり合わせのもので作るというのが得意。僕は自分の船にはパン焼き機から釜飯の道具から鉄板焼用の鉄板から、料理用の道具が何でも積んである。そのせいで倉庫が異常に大きい。部屋が3つ作れるくらいの倉庫に、料理道具がいっぱいに入っている。漬け物でさえぬかどこをちゃんと用意して、毎日手入れしている。



  • 加山雄三さんの

    「クルージング」の話

     船は西伊豆のアラリ港にとめてある。天然港としても最高の所なのだが、何よりそこに住んでる人が素晴らしい。クルージングで行く場所としてもオススメNo.1。なにしろ台風がきても全然平気なほど揺れないから、船の揺れに弱い人でも大丈夫。夜クルージングしていると夜光虫が寄ってきて非常に美しいのだが、そこに飛び込む「人間花火」という技があって面白い。それからクルージング中に出会うイルカはなぜか必ず人なつっこく船についてくる。小さなイルカはきれいな体なのだが、年老いた大きなイルカの背中には傷があったりしてイルカの人生を感じてしまうこともある。



  • 加山雄三さんの

    「クルージングの良さ」の話

     船には「信じるよりも確かめろ」という鉄則がある。持ち場を変わるときに申し送りはしても、必ずその事は確認する。互いに信頼はしていても確認はする、くらいの神経でないと命は助けられない。しかも全員がすべての持ち場を把握して、ミスは気付いた人間がフォローしなくてはならない。だから海にでると人間性がわかる。特に時化の時は良くわかる。普段あまり役に立ってない奴だと思っていたら、時化の時にエンジンルームにこもりきりになって一つ一つチェックしたりしてくれて頼りになったり。海は30分で波が全然変わるから本当に恐い。風力が10を超えたら頭が真っ白になって足がすくむ。そんな状況を乗り越えた後のビールは最高にうまい。






    今週の放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    7'38" Lonely Night Coming 杏里 FUN HOUSE FHCF-2376~77
    18'14" 暗い波 加山雄三 FUN HOUSE FHCF-8015
    28'45" リオの夕暮れ 加山雄三 FUN HOUSE FHCF-8015
    38'20" かわいい君 加山雄三 FUN HOUSE FHCF-8015
    48'24" 光進丸 加山雄三 FUN HOUSE FHCF-8049~50

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