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「オーストラリア」
日本の約21倍の面積を持つオーストラリアは、外界の影響を受けずに育んだユニークな自然と近代的なリゾート地が両立し、また季節が日本と正反対であることからも観光地としての人気が高い。世界最大の一枚岩「エアーズロック」は、日航が水蒸気に反射する具合で朝・昼・夕と時刻ごとにその色調を変え、見た者に驚きと感動を与える。そしてコアラ、カンガルー、オペラハウス、ゴールドコーストにグレートバリアリーフと以前からの名所に加えて、西暦2000年にはシドニーでオリンピックが開催される。 これからオーストラリアが一段と面白くなりそうだ。今日のAVANTIはそんな話題で持ちきりである。
もともとは半年の予定だったのが、結局16年もオーストラリアに住んでしまった。場所はオーストラリア最北のダーウィン。最初の印象は「大雑把」だったのだが、そのうちそれが「おおらか」と感じるようになった。キャンプでは、何もないところでいきなり「今日はこの辺に泊まろうか」といってグラウンドシートを敷き、星空を天井にして眠りにつく。都市部に行ってもそのおおらかさは変わらない。日本での非日常が、向こうでは日常になっている。
オーストラリアの紋章にはカンガルーと、エミューという駝鳥のような鳥が向かい合っている。どっちも後ろにすすめない動物で、前進あるのみという意味。カンタス航空には男性のスチュワートが多くて、男性には申し訳ないのだが非常に格好が良く、女性にとても人気がある。カンタス航空は北半球へのフライトが多く、飛行距離が最も長い航空会社なので体力勝負という面がある。そうゆうこともあって男性が多い。
シドニーからアデレードというところまで行ったら、電車で28時間かかった。景色もそんなに変わらないから本当に退屈で、酒ばかり飲んでいた。エアーズロックは時間によって色が変わる。中に大きな怪物でも住んでいるのではないかという気がするほど凄い。上にも登ったのだが最初の1時間が何しろつらい。全体の形が台形状になっているのでそのあとは割に楽なのだが。オーストラリアは住むのに最高なのだが、唯一の欠点はハエが多いこと。しかもそのハエが鈍くさくて困る。
昔、熱気球の撮影をするためにエアーズロックに行った。なかなか理想的な風が来なくて待っていたのだが、1週間後ついに飛ぶ日がきた。気球に乗るのは初めてだったのでちょっと不安だったのだが「着陸の瞬間は気付かないくらい穏やかですよ」といわれていた。飛行は快調に進みさあ降りようということになったが、その時はすでに地上の撮影班が見えないところまで流されるほどの強風。機体が斜めに傾きながら着陸、というよりは地面に衝突した。そのまま3キロほど風に引きずられて止まったら、あたり一面何もない。水も何もないまま砂漠の真ん中で救助を待っていたら、本当に偶然通りかかった車に助けてもらったのだが、その時飲ませてもらった冷たいジュースのおいしさは今も忘れられない。
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