
|
「ローズ」
バラは最もポピュラーな花の一つだが、なぜ、バラが美しいのかご存じだろうか。それは、人の手によって長い年月をかけて創られたのである。そもそもバラに関する記録は意外に古く、古代エジプトの遺跡にバラらしき紋様が発見されていたり、また中国の殷・周の時代の文献にもバラは登場している。 バラの改良に革命が起こったのはナポレオンの時代。ヨーロッパのバラに中東や東洋のバラを掛け合わせることによって、非常に美しい品種が次々と創り出された。 そして1867年、フランスのギヨー商会バラ園で生まれたバラ「ハイブリッド・ティー(HT)」は大輪四季咲きという素晴らしい性質と美しさを持ち、圧倒的な支持を得る。現在でもお店で売られているバラの3/4はこのHT系のバラである。 さて、今日は隣の席でバラを心から愛している人たちが、楽しそうにバラの話をしている。その話し声にちょっと聞き耳をたててみよう。
五十嵐栄一さんの(日本バラ会)の
近代バラに実に色々なものが生まれた今、原点回帰のようなものかもしれないが、オールドローズに対する感心は高くなっています。近代バラよりも栽培が簡単なような気がするんです。きっかけは特にはないと思うのですが、ひょっとすると、バラと同じく香りが魅力のハーブブームに乗ったのかもしれません。モダンローズを栽培するのはほとんどが男性で、逆にオールドローズは女性に人気があります。華麗で繊細な感じが受けるのだと思います。
バラには基本的に赤・白・黄・ピンクしかなく、青い花はない。菊やカーネーションも同じだが、バラには最初から遺伝子に青い花を作る能力がないので、普通に交配するだけでは青いバラは作れなかった。そこで、7年前からサントリー花事業部で、遺伝子の組み替えで青いバラを作ろうとしている。バラの中に青い花を作る遺伝子を組み込むことには成功しているのだが、残念ながらその花は青くない。青いバラをつくることにそれほど意味はないのかもしれないが、人類は5000年も昔からバラの改良を続けているのだから、一つのロマンなのだろう。
僕の前にも日本でフォークをやっていた人はたくさんいる。でも、日本人がつくった日本語のフォークで最初に世に出たのは、僕だったかもしれない。最初はカントリーをやっていたのだが、あるとき聞いていたFENから流れてくるキングストントリオを聞いてコレだ!と思ったのがフォークを始めたきっかけだった。「バラが咲いた」を歌うことになったのは本当に偶然。元々デモテープをつくるために呼ばれた学生のアルバイトだったのに、そのテープを聴いたレコード会社が「このままレコードにしちゃおう」といってレコードにしてしまった。それがまさかあんなに売れるとは、誰も思わなかっただろう。
人工的なバラの交配が初めて行われたのが19世紀フランスのマルメゾン宮殿。ナポレオン夫人・ジョセフィーヌは大の植物好きだったので、宮殿に広大なバラ園をつくり、世界中の品種をそこで交配させた。それまで長い時間をかけて行われてきた自然淘汰のスピードをはるかにしのぐ速度で彼女はバラを進化させた。チャイナローズという種から四季咲きの性質を取り入れ「ラ・フランス」に至らせたのも、寒さに強い日本のバラの性質を取り入れた現在の北ヨーロッパに咲くバラの元も、ジョセフィーヌに行き着く。
ティーバックなどドライのハーブティーは、濃すぎるからあまりおいしくない。もし自分で育てて、本当においしいのを味わえば好きになるはず。生のハーブを適当に切って、沸かしたての湯に入れれば、本当のハーブティーの出来上がり。ハーブはお互いを相殺しちゃうので、混ぜすぎたらダメ。強いものを試すときはむしろ良いのだけれど。
|