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「大人電話相談室」
恋愛の相談ほど、受けた方にとって困るものはない。はたから見ればどうでもいいようなことにしか思えないし、かといっていい加減に答えようものなら、そんなことほど本人たちは真剣に悩んでいたりして、逆恨みされることすらあるのだから始末に負えない。 しかしまた、恋愛の相談ほど面白いものもない。事実は小説より奇なりと良く言われるが、まともな作家ではちょっと書けないような珍話で私たちを楽しませてくれるのが恋愛話だ。 今日は恋愛の達人たちがAVANTIで話をしている。今日はどんな恋愛の話が聞けるだろう。その声に聞き耳をたててみよう。
アンドレ・ド・ミサンいわく「3週間お互いに相手を観察する。次の3ヶ月二人は愛し合う。3年間ケンカして、30年間その状態に我慢する。それが男と女」結婚してからどううまくやっていくかというのは昔から重大なテーマだった。このあいだ中国に行って「専業主婦というのはどのくらいいますか?」ときいたら「まったくいない」という答えが帰ってきた。中国ですらそうなんだから、実は日本はものすごく時代遅れなのかもしれない。ジョン・レノンがヨーコ・オノをさして「ダメな男の後ろには、できた女がついているもの」っていった頃から世の中が変わってきたのだろう。
マドレーヌ・シャプサルの「青いスカーフ」という恋愛小説を翻訳した。33歳の家庭のある女性がある男性と出会い、20年かけて恋愛をして最後に結ばれるという真実の不倫の話。一口に不倫というと、一時的な現実逃避のための恋愛だったりするけど、この話では「これこそが真実の愛だ」と思いそれを貫き通す女性がスゴイ。最近不倫の本が売れているのは、登場人物に自分を投影して、誰しもある不倫願望を満足させているのではないか。、不倫を煽るわけではないが、擬似的な体験でも欲望を満足させることで自立神経失調症にも効果があるといわれているから、そういう本を読むことも悪くはない。
あるときアメリカの新聞の人生相談で、裸で家事をするのが趣味という主婦が投書してきて「ある日レイプされてから裸で家事をできなくなってしまいました。どうしたらいいでしょうか」という投書があった。その投書へのカウンセラーのおざなりな解答に対して全米の何千という「裸体家事愛好者」から投書がきたのだが、このことから分かるのは、自分だけだと思っていた変な癖も以外にみんなやっているということ。運転中にあの信号を超えられたら・・・とか、山手線で一駅息を止められたら・・・と思うのは男の子版花占いで、意外とみんなやってるのかも。
中学1年の時、3年生の番長に惚れられたことがある。わけのわからない手紙が下駄箱に入ってたりしたんだけど、ある日下校するときに校門のところで後ろからじゃれつくようにはがいじめにされ、その絶妙な力加減で「俺のことが好きなんだ」とはじめて気づいた。自分にその気は全然なかったんだけど、ナゼか不思議なことに膝頭の力がフッと抜けた。その後大人になって女性をギュッと抱きしめて、その女性の膝の力が抜けるのがわかったときは「あの快感をコイツは味わっているのか」とつい嫉妬してしまった。当たり前だけどあの事件以来自分はその感覚を味わうことはなかったから。
女性が人を好きになるのは具体的なきっかけがあって、どの時点から恋になったのかわかりやすい。ロンバケでいえば南と瀬名がキスしたところだし、あすなろ白書ならシャープペンシルを置いたとき。男はそういうきっかけがなくて、「段々に」とか「初めから」が多い。恋愛は相手の気持ちを探っているときが一番楽しいのかも。ドラマと違って、現実はその後の方が長いし大変なのにね。
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