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「写真新時代」
1837年に"photography"という言葉が生まれてから今年で160年、写真という文化は新たな状況を迎えようとしている。2年ほど前に発売されたカシオのQV-10というデジタルカメラは、約5万円という当時としては驚異的な値段で売り出され、デジカメブームを生むきっかけとなった。 また、やはり2年ほど前に開発されたプリントクラブは、今や女子高生の必須アイテムといわれ、街中いたるところにプリクラの順番待ちの行列がつくられている。 写真は今、新たな表現方法や存在価値を手に入れた。今日はその最前線にいる人たちが隣の席に座っている。その話し声に耳を傾けてみよう。
スーパーモデルというのは全世界に5、6人しかいない凄い種族。非常にバランスのとれた肉体に美しい顔、まさに完璧な人間。その中のひとりナオミ・キャンベルの写真をN.Y.で撮った。ナオミ・キャンベルも完璧な人間なんだけど、たったひとつ欠点がある。それは遅刻すること。朝9時から撮影開始といわれて現場に行ったらなかなか来ない。ちょっと横になって、フト目が覚めるとあたりは真っ暗。なんと7時間半も遅刻してきた。遅刻の理由はおそらく「気分が乗らなかった」から。最終的に弁護士が呼びにいって「来ないとたいへんな違約金になる」という話をしたらやっと動いたらしい。
プリクラが開発されたのは一昨年の9月ぐらい。最初はゲームセンターに置いたりしたけど誰も使ってくれなくて、東急ハンズに置いたり色々工夫した。流行るきっかけはSMAPがテレビで使ったこと。プリクラの企画は高校生の写真ブームとシールのブームを一つにしてみたらという発想から生まれた。でもまさか写真をコレクションするような流行り方をするとは思っていなかった。これから話題になりそうなのはディズニー・プリクラとジャニーズ・プリクラ。ジャニーズプリクラは全国のジャニーズショップでしか撮れないのでまた行列になるでしょう。
MDデジタルビューハンターはデジタルカメラのデータをMDに記録できる。MD1枚に記録できる枚数はなんと2000枚。これだけ撮れれば失敗を気にせずどんどん撮れる。さらに写真に音を記録することもできる。写真に対するコメントを音声で録音してもいいし、写真に音楽をつけてもいい。普通の音楽MDを入れるとポータブルMDプレイヤーとしても使える。とにかく枚数を気にせず撮れるので、例えばタイマーを使った定点観測とか、いろんな使い方ができるのでは。
デジタルカメラは暗いところに強くて、モノに寄れるのが一番の長所。例えばフランス料理店に行ってワインを頼んだとき、そのワインの記録を撮ろうとして普通のカメラを使うと、シャッター音がうるさいしフラッシュもたかなくちゃいけないから、他のお客さんに非常に迷惑がかかる。これがデジカメだとまず誰も気がつかない。画質もどんどん向上していて、プロ用のデジカメなら出版に使っているところもあるくらい。
写真が白黒からカラーになって約30年。1970年の大阪万博の時にガラッとカラーへ移行した。当時はまだフィルムも現像代も高くて、高校生にとってはフィルム1本撮って現像するとそれだけで1ヶ月のお小遣いがなくなるような感覚だった。最近はまた白黒が流行ったり、セピア調の写真が流行ったりしている。それから、カラー写真もどんどん進歩している。本来フィルムの感度をあげて暗いところでも撮れるようにすると、写真の粒子は大きくなって画質が荒れてしまうのだが、最近の技術の進歩で高感度フィルムを使っても、ちょっと前の普通のフィルムより粒子を細かくできるようになっている。
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