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「若大将」
グループサウンズの人たちも、ホントは日本語の曲なんてやりたくなかったから、ライブの時はオリジナルなんてやってなかった。そのころの歌は、苦しいから頑張ろう、みたいなモノばかりだったから、まずベンチャーズにとびついて、次に加山雄三さんの、あのさわやかな世界にあこがれた。
若大将というのはスーパースターだから、できないモノはない。「アルプスの若大将」のときなんてスキーの学生選手権で、ジャンプ、回転、格好、と全部優勝してしまうような無茶な設定だった。酒井和歌子の代わりにスキーを滑るという条件でニュージーランドのロケにいったときは、スキーをやっていてほんとによかった、と思った。
若大将という企画は、まず加山雄三ありき、だった。大学を卒業した加山にどのような役をやらせるか、というときなるべく地でいけるようにと、本人の話を元に性格付けをした。はじめは連作にするきもなかったから、続けていくうちに矛盾が出てきたり、性格も変わっていった。
若大将シリーズでいろいろ外国に行くと、新しい発見があってそれを曲に取り入れたりした。でも実際にその場所に行って作った曲よりも、想像しながら書いた曲の方が、いいモノが多かった。「アルプスの若大将」のとき、出演交渉したがダメだったプロスキーヤーに偶然ジュネーブのホテルで会って、もう一回その場で直談判したら出演してくれた、なんて事もあった。
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