
|
「ディーン・マーティン」
ラジオから流れてきた彼の歌を聴いて漠然といいな、と思ったのが最初。ジェリールイスとのコンビがとても好きだった。全然受けないのにディーン・マーティンのモノマネに固執してたこともあった。ボブ・ホープが来日したときに、ゲストにディーンマーティンが来てるよ、といって舞台裏から歌って、登場してだまそうとしたこともあった。
お酒の飲み方とかは、先輩のを見て習ったりしましたね。もちろん映画も参考にしました。ハンフリー・ボガードのタバコの吸い方とかよく練習しましたよ。ショーをするときにも参考とするためにNYに4回も行って、舞台を見てきました。ディーンマーティンのショーも見たけど、彼は自分の売りがわかっててかっこよかったね。
ディーン・マーティンは元々、サミーワトキンスというバンドの歌手だったので譜面も読める。そこが、美空ひばりやフランク・シナトラと違うところかな。彼の歌のなかでもいいのは、酒場の歌だよね。
「リオ・ブラボー」の役なんかのイメージで酒が強そうに思えるけど、実はディーンマーティンはあまり飲める方ではなかった、という説もある。ジェリー・ルイスと別れてた時には、一人じゃやっていけないだろうといわれていたが、その後シナトラと出会い、次々と映画に出て1960年代後半までドル箱スターとして上位にランクされていた。
自分には、無条件に好きになったアメリカ映画がいくつかある。ルビッチ・ワイルダーの系統が好きで、演劇でいえばノエルカワードかな。今の自分の原点となった映画は喜劇ではなくて、強いていえば「逢い引き」。『ねえキスしてよ』なんかはディーン・マーティンらしさがよく出ていると思う。ローマで正月を迎えているときに事件を知り、実に感慨深いモノがあった。
|